ニコンのスピードライトSB-5000を購入しました。今までオンカメラでクリップオンストロボを使用するときは、3年前に購入したSB-700をメインに使用してきました。コンパクトで使いやすいストロボでしたが、連続発光に弱いところが難点。
お仕事の撮影では、場所を移動しながら天井や壁にストロボをバウンス発光させてバシバシ撮ることが多く、SB-700では心もとない場面が増えてきたのです。TTL発光に対応したタフなストロボが必要、ということでSB-5000をお迎えするに至りました。
ニコンが手掛けるスピードライトのフラッグシップモデル
本当はひとつ前のモデル、スピードライトSB-910を仕事用に買おうと思っていたのですが、新品がほとんど売ってなくて断念。サードパーティー製でTTL発光にも対応しているニッシンのストロボを買うことも考えましたが、純正の安心感を優先しました。
スピードライトSB-5000はニコンが販売するクリップオンストロボのフラッグシップモデル。D5またはD500と必要機器を揃えれば、電波式のワイヤレス発光も可能になるという。D5もD500も持っていない私には使えない機能でございます…
世界初のクーリングシステムを搭載で連続発光に強い
ちょっと高くてもSB-5000購入に踏み切ったのは、連続発光に強いという点があったからこそ。なんでも世界初のクーリングシステムが搭載されていて、連続発光によるオーバーヒートを極力防いでくれるらしい。もちろん限界はあると思いますが。
実際にインタビュー撮影でSB-5000を使ってみたのですが、バシャバシャと連続でシャッターを切っても、完璧に発光してくれました。ただ、内部に冷却用のファンを搭載しているのか、フィーフィーと小さな音がして撮影中ちょっと気が散る…
シンクロコードや外部電源に対応しているのも嬉しい
さすがフラッグシップモデル、というべきなのでしょうか。SB-700には非搭載だったシンクロコードの端子や、外部電源を接続するための端子が搭載されているのも嬉しいところ。
SB-5000にシンクロコードをつなげて発光させることは、そう多くないと思いますが、ないよりはあったほうが絶対にいいですからね。他にも、
装着したカラーフィルターの情報を識別しカメラに伝達、自動的に最適なホワイトバランスを設定。
といった機能も搭載されているみたいで、かゆいところに手が届く設計になっているようです。
SB-5000とSB-700を比較
3年前に購入したSB-700と、今回購入したSB-5000を並べてみました。フラッグシップモデルの割に、SB-700と大きさにあまり差がありません。コンパクトで高性能、というのは撮影機材における絶対的な正義です。
私が持っているマニュアル専用のストロボ、Cactus RF60も含めて、基本的なスペックを一覧にまとめてみました。価格については記事更新時の価格.comの最安値を記載しています。
Nikon SB-5000 | Nikon SB-700 | Cactus RF60 | |
---|---|---|---|
ガイドナンバー | 34.5 | 28 | 56 |
寸法 | 73× 137× 103.5mm | 71× 126× 104.5mm | 61× 205× 83mm |
質量 | 420g | 360g | 390g |
オート調光 | i-TTL対応 | i-TTL対応 | マニュアルのみ |
ワイヤレス方式 | 電波式に対応(WR-R10が必要、D5とD500のみ対応) | 発光式 | 電波式に対応(CactusV6が必要) |
その他 | クーリングシステム搭載 | ||
価格 | ¥60,394 | ¥37,872 | ¥24,700 |
Cactus RF60は2台あるので、計4台のストロボを持っていることになります。ストロボ買いすぎじゃね?という意見はご尤もでございまして。それぞれに特徴があるので、場面に応じて使い分けていくつもり。
移動しながらの撮影や、スピード優先でバシバシ撮影する必要があるときは、SB-5000をメインに使用。SB-700はトラブル時の予備として。スタジオ撮影など、ワイヤレスでのオフカメラライティングが必要なときは、Cactus RF60をメインに使います。
角度調整のロックはがっちりめ
SB-700も購入当初は角度調整のロックがかなり固かったのですが、SB-5000も結構ガッチリしてます。不用意にストロボの角度が変わってしまわないように、固めに調整されているものと思いますが、パパっと角度を変えたいときにちょっと手間取ります。
ユルユルよりはがっちりロックされたほうが絶対にいいので、ここは慣れの問題ですね。
SB-5000の電源スイッチはちょっと疑問
クリップオンストロボとしての機能は必要十分なものが揃っているSB-5000ですが、背面の電源スイッチがちょっと使いづらい。OFFからONにするためには、スイッチを2段階切り替える必要があるのです。
SB-700は1段階目が「ON」で2段階目が「REMOTE」だったのに、SB-5000は1段階目が「REMOTE」で2段階目が「ON」になってます。REMOTEモードの使用頻度が高くない(たぶん使わない)私にとって、ここだけが残念なポイント。
電源スイッチをはじめとして、SB-700と操作系統がかなり変わるので、少しずつ慣れていこうと思います。これからのメインストロボとして、SB-5000にはバシバシ活躍してもらいます。
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