平日の仕事終わりにポートレートを撮影してきました。夜にしか撮れない写真を撮ろうと考えまして、街灯を玉ボケにして多重露光で表現してみることに。今までLightroomで現像して終了ということが多かったのですが、Photoshopも積極的に活用していくのです。
玉ボケのレイヤーをスクリーンで乗せる
多重露光といっても厳密にはPhotoshopでレイヤーを重ねているだけでして。別で撮っていた玉ボケ写真のレイヤーの描画モードをスクリーンにして、不透明度を微調整。前景となる玉ボケがくっきり写りすぎると、ちょっとくどいと感じたので玉ボケのレイヤーだけガウスで少しボカしています。
Photoshopなら何度もやり直しができますが、フィルムの時代に多重露光で作品を表現するってえげつない難易度だったのでしょうね。考えるだけで恐ろしい。
Lightroomだけでも表現できることはたくさんあるのですが、Photoshopを使うと一気に表現できる幅が広がるというか、スキルさえあれば何でもできちゃうというか。ただ何でもできちゃう便利な道具だからこそ、作品のコンセプトや方向性を明確に持たないといけないなと実感。
多重露光のような表現をしようと思えば、作品の最終形をできるだけ具体的に落とし込んでいないと仕上げの段階で詰むこともわかりました。
今回撮影させていただいたのは保育士のクガさん。うちの娘も保育園に預けることを考え始めていて、ちょうど今月から一時保育をスタートするタイミングだったのでいろいろとお話を聞かせていただきました。ひとりの面倒を見るだけでも大変なのに、2人や3人の子どもを受け持つって、ものすごく大変そう…ほんと尊敬します。
RoundFlash Ringが活躍
ライティングにはRoundFlash Ringを活用。コンパクトで持ち運びが楽なので重宝します。Cactus V6を使って左手にストロボ、右手にカメラの簡易オフカメラライティングにも挑戦。光を当てられる角度が制限されるのと、フォーカスをマニュアルで微調整できないため、やっぱりライトスタンドは常に使いたい。
多重露光で仕上げることを前提に考えると、撮り方も変わってきて新鮮で面白いです。難しさもありますが、引き続きいろいろな表現手法に挑戦してみたいと思います。クガさん、遅い時間の撮影にご協力いただき、ありがとうございました。
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