先日出張で奈良にいったときに素敵なカフェを見つけました。私が思う理想のカフェは、お店全体が禁煙であること、作り置きしたコーヒーを出すのではなく注文ごとに淹れてくれること、騒がしいお客がいないこと、小腹を満たせるおいしい茶菓子があることです。
たまたま見つけたこちらのカフェ。禁煙かどうかは未確認だけど、どんぴしゃに近い。近鉄奈良駅から歩いて数分。何度も近くを歩いていたのに、どうして今まで気づけなかったのかと後悔。今度また奈良に行く機会があれば必ず立ち寄りたい。そして絶品のわらび餅をいただきたい。
コーヒーと相性抜群のわらび餅
伝わるだろうか、このぷるっぷる具合。見た目以上にぷるっぷるでもっちもち。ずっと指でツンツンしていたい。むしろこのわらび餅をプールに敷き詰めて全裸でダイブする貴族の遊びをやりたい。
きなこと黒蜜をたっぷりつけてお箸でいただきます。スプーンじゃないのがよい。もっちもちのわらび餅をゆっくりかみしめると、口の中で交わっていく黒蜜ときなこの自然な甘さ。奥歯に残る余韻。ぬるりと喉をおちていく餅。つけすぎてむせるきなこ。すべてが絶妙。
注文を受けてから豆を挽いて一杯ずつ淹れてくれるコーヒー。ガガガガガガガガ!と豆を挽くやかましい機械音も、これからおいしいコーヒーが飲めるのかと思うと心地よく感じてくる。酸味は控えめでしっかりとコクのあるコーヒー。最高です。
丁寧に淹れてくれたコーヒーなら、500円や700円、1,000円だって払う価値がある。どこぞのコーヒー屋の煮詰まって酸味の増した作り置きのコーヒーなんて飲めたもんじゃない。お湯沸かして自分でモンカフェ淹れた方がよっぽどマシ。
しばらくの間、店内にお客は私一人の状態。気さくな店員さんとの会話を少々楽しみつつ、お店の前を通り過ぎていく外国人観光客の姿を眺めたり、仕事のメールをチェックしたり。贅沢な時間の使い方です。仕事までもう少し時間があればコーヒーをおかわりしたのだけど、次回の楽しみにしておきます。
店の名はそよご
近鉄奈良駅からひがしむき商店街を歩いて数分。登り坂の途中に立ててあるオレンジ色の小川珈琲の看板が目印。お店の名前はそよご。ぜんざいも人気があるみたいで、いつか食べてみたい。わらび餅ばかりを注文してしまいそうですけど。
ひがしむき商店街にはマクドナルドやミスタードーナツ、個人で経営されている喫茶店もいくつかあって、手軽にコーヒーを飲めるお店はたくさんあります。だけど挽きたてのコーヒーを飲めるお店は多くないんじゃないかしら。おいしいコーヒーとわらび餅、ちょこっと小腹が空いたときに最高。素敵なお店と出会えて奈良に行く楽しみが増えました。