ポートレート

アンブレラやソフトボックスの違い、特徴を自撮りで検証してみた

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自宅で自撮り

ライティングを学ぶ年にする!と決めて、ソフトボックスやアンブレラなど、ライティング関連のアクセサリーを増やしていった昨年。この日は妻と娘が出かけたので、自宅にライトスタンドや三脚を立てて、各機材の違いや特徴を検証してみることにしました。

ストロボを使いこなして作品を仕上げられるようになるためには、ライティング機材それぞれの特徴を把握しておくことが必要(多分)。とはいえ都合よくモデルが見つかるわけもなく、ストロボを駆使した本気の自撮りに勤しむことになりました。

クリップオンストロボストロボをそのまま直射

まずはストロボをそのまま直射してみる

まずはライトスタンドに装着したストロボ1灯をそのまま発光させてみました。照射角は50mm、発光量は1/32だったかしら。室内灯は消した状態、SS1/160、f/8.0、ISO64と、ストロボを使わないと真っ暗になる露出設定です。

ストロボを直射すると、首元の影もくっきり濃く出ていて、カッチカチに光が固いです。1灯しか発光させていないため、写真右側のシャドウ部分もかなり暗いですね。

ピントがずれていることについては、一人で撮影してるんだから許してください、と言い訳しておきます。自撮り難しい…

ストロボ2灯を左右から直射

ストロボ2灯を直射

今度は両サイドからストロボ2灯をそのまま発光させてみました。暗く落ち込んでいた写真右側もほどよく明るくなりました。ストロボをそのまま直射すると、独特のテカリが出ます。これがダメというわけではありませんが、私はあまり好きじゃありません…

目が死んだ魚のようだって?それは仕様です。

クリップオンストロボにアンブレラを装着

トランスルーセントアンブレラを1灯で使用

トランスルーセントアンブレラを1灯で使用

続いて43インチのトランスルーセントアンブレラを装着して発光してみました。トランスルーセントアンブレラというのは、半透明のアンブレラに向けてストロボを発光させて使うもの。コンビニのビニール傘も使えるとか何とか…試したことはないですが。

先程のストロボ直射と比べると、光の当たり方が一気に柔らかくなりました。この光の当たり方はなかなか好みです。

ホワイトアンブレラを1灯で使用

ホワイトアンブレラを1灯で使用

同じアンブレラでも、今度は43インチのホワイトアンブレラを使ってみました。こちらはアンブレラに向けてストロボを発光させて、光を反射させて使うタイプ。銀色のアンブレラもありますが、私は使ったことがありません。

光の当たり方を見てみると、トランスルーセントアンブレラと大きな違いは感じられません。おでこのテカり方を見る限り、ホワイトアンブレラのほうが若干光の当たり方が固いかな…これはこれでアリですが。

ホワイトアンブレラを2灯で使用

ホワイトアンブレラを2灯で使用

続いてホワイトアンブレラを左右のストロボに装着して発光してみました。可もなく不可もなく、普通のライティングといった印象。全体の露出を上げてもっと明るくすれば、仕事で使うようなプロフィール写真の撮影でも使えそうです。

トランスルーセントアンブレラとホワイトアンブレラを使用

トランスルーセントアンブレラとホワイトアンブレラを使用

今度は写真左側のストロボにトランスルーセントアンブレラ、写真右側のストロボにホワイトアンブレラを使ってみました。メインはトランスルーセントアンブレラ、ホワイトアンブレラはシャドウ部分を持ち上げるために使用。これも私好みのライティング。

しかし自宅でライトスタンドを2本立てて、アンブレラも使うというのはなかなか辛いものがありますね。広い家に引っ越したい…自分の仕事部屋が欲しい…

各種ライティングアクセサリーを使用

RoundFlash Ringを1灯で使用

RoundFlash Ringを1灯で使用

アンブレラはここまでとしまして、今度はRoundFlash Ringを使ってみました。クリップオンストロボ専用のリング型のソフトボックスですね。ストロボ直射とも、アンブレラともまったく異なる独特な光のあたり方になりました。

どれだけ目が死んでいようとも、RoundFlash Ringを使えば瞳に丸いキャッチライトを入れられます。オールマイティで使える機材ではないように思いますが、RoundFlash Ringでしか撮れない写真を追求してみると面白そう。

ソフトボックス80x80cmを1灯で使用

ソフトボックス80x80cmを1灯で使用

こちらは80x80cmのソフトボックスを使用して撮影。トランスルーセントアンブレラと光の当たり方が似ているように感じます。大は小を兼ねる!と思って80x80cmのソフトボックスを買いましたが、正直デカすぎて使いづらい…

絵画っぽい雰囲気も演出できるソフトボックスの光は大好きなので、近々60x60cmのソフトボックスを買い直そうと思います。

ROGUEフラッシュベンダーを使い分ける

ROGUEフラッシュベンダーを1灯で使用

ROGUEフラッシュベンダーを1灯で使用

今度はROGUEフラッシュベンダーを使ってみました。数あるライティング機材の中で持ち運びやすさはトップクラスですが、アンブレラやソフトボックスと比べると、光の当たり方が少々粗く感じます。これはこれで嫌いではありませんが。

ROGUEフラッシュベンダーを2灯で使用

ROGUEフラッシュベンダーを2灯で使用

続いてROGUEのフラッシュベンダーを左右のストロボに装着して発光させてみました。光の当たる範囲が狭くなるように、フラッシュベンダーの形状を整えた上で使用しています。好みの問題ですが、フラッシュベンダーよりはアンブレラのほうが好き。

ROGUEフラッシュベンダーをスヌート状にして1灯で使用

ROGUEフラッシュベンダーをスヌート状にして1灯で使用

同じくROGUEのフラッシュベンダーを使っているのですが、筒状に形状を整えて簡易的なスヌートとして使ってみました。光の当たる範囲が極端に狭くなって、スポットライトを当てたような演出ができます。

用途は限られますが、作品撮りに使えそうです。フラッシュベンダーがあれば、わざわざスヌートを別で買う必要はなさそう。

スヌート状のフラッシュベンダーとフィルライトでもフラッシュベンダーを使用

スヌート状のフラッシュベンダーとフィルライトでもフラッシュベンダーを使用

先ほどと同じくスヌート状に整えたフラッシュベンダーをメインに、片方のストロボも弱めに発光。頭部のシャドウ部分を少し持ち上げてみました。男性のポートレートを撮影するときのライティングとして使えそうです。

ライティング機材の特徴を掴んで使いこなすべし

ライティング機材を使いこなすべし

天気のいい休日だというのに、明かりを消した自宅にこもって自撮りに勤しむなんて、とても贅沢な時間の使い方をしてしまいました。

ピントがあっていなかったり、ポージングがクソだったり、目に血が通っていなかったり、自撮りとしての課題点は多かったものの、ライティング機材それぞれの特徴を整理するという点においては、それなりに満足のいく結果を残せました。

今年はストロボを駆使して作品撮りをすることがテーマ。ライティングに王道はあっても、正解はないと思うので(多分)、柔軟に機材を使いこなして自分のイメージを形に落とし込めるように頑張ります。

今回使用したクリップオンストロボとライトスタンド

今回、ストロボはCactusのRF60を2台使いました。マニュアル調光専用のクリップオンストロボですが、今回のようにオフカメラでストロボを発光させるときは、基本的にTTL発光を使わない(使えない)ので問題ありません。

RF60をワイヤレスで発光させるために、ワイヤレストランシーバーのCactus V6をカメラに装着。こいつを使えば、ストロボ2台の発光量を手元で微調整することができるのでクッソ便利です。

ストロボを立てるためのライトスタンドは、マンフロットの1005BACを2本使用しました。そこそこ重量がある80x80cmのソフトボックスを装着すると、ちょっとぐらつきますが、風が強かったり不安定な足場でない限り大きな問題はなさそうです。

POSTED COMMENT

  1. まさゆき より:

    すごく参考になりました。僕もcactusをねらってますが、2個必要になるのでしょうか?キャノンユーザーです。

  2. sukecom より:

    まさゆきさん
    コメントありがとうございます、cactusはワイヤレスで使うとなるとストロボとトランシーバーが合ったほうが使いやすいです。
    ストロボの台数自体は、どんなライティングをするかによって変わりますので、まずは1台で試してみるのがいいかもしれません!

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