日が沈んでからの屋外で、ポートレートを撮影させていただきました。
今回のライティングは、ROGUEのフラッシュベンダーLサイズを装着したストロボ1灯のみ。使用したストロボはCactusのRF60、カメラに装着したワイヤレストランシーバーCactus V6から発光量を微調整です。
光の向きが限定されてしまいますが、左手にストロボ、右手にカメラ、という撮影スタイル、嫌いじゃありません。
スローシャッターとストロボ発光で動きを演出
今回撮影させていただいたのは、学生のTAIGAさん。躍動感ある写真を撮ってみたいとリクエストをいただきまして。動きを演出できるように、スローシャッターにストロボの発光を合わせてみました。
背景が程よくブレるように、シャッタースピードを1/25まで落として撮影。今思うと、もう少しシャッタースピードを遅くしても良かったかもしれません。
モデルさんの動きに合わせてカメラの向きを変えたり、私も立ち位置を変えたり、動きながら撮影していたため、写真はがっつりブレます。
ですが、モデルさんに向けて発光させたストロボは一瞬しか光らないため、シャッタースピード1/25で激しく動いているモデルさんを撮影しているのに、止まっているように写るという不思議現象。カメラって面白い。
背景を取り入れるなら35mm
夜の繁華街の雰囲気を背景に取り入れたくて、久しぶりにAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDを使いました。今回のような動きのある写真を撮るときは、広角気味の単焦点レンズが使いやすいですね。
今まで動きのある写真はあまり撮ってきませんでした。ストロボをある程度使えるようになってきて、動きのある写真を撮ることの楽しさがわかってきました。もっと色々試してみたい。
「自由に動いてみてください。」と一言伝えただけで、カッコイイダンスを始めたTAIGAさん。無茶振りしちゃったかな…と少し心配したのですが、杞憂でした。
今って学校の授業でダンスを教えているそうですね。踊ることと無縁の人生を送ってきた私。即興で踊れるスキル、すごいです。
無難な描写のAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
すっかりご無沙汰をしていたAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED、相も変わらず落ち着いた描写です。誰にも怒られないように、そつなく仕事をこなす若手のような、そんなレンズ。
35mmという焦点距離は嫌いじゃないのですが、もう少し描写に個性がほしいところ。失敗していいから、もっと振り切ってごらんなさいよ、と言いたくなります。
最近、物欲はすっかり減退しているのですが、個性の強い広角単焦点レンズがじわじわと欲しくなってきました。
ネオン街の玉ボケを背景に
当初は室内でライティングを組んで撮影しようと考えていたのですが、少し趣を変えて、背景に彩りを加えてみました。ごちゃついたネオン街も、玉ボケにしてしまえばキレイなものです。
今まで夜の屋外撮影は苦手意識がありましたが、少しずつ頭の中のイメージを落とし込めるようになってきました。引き続きコツコツ頑張ります。
TAIGAさん、撮影の機会をいただきまして、ありがとうございました。
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