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1型センサー搭載コンパクトデジタルカメラの魅力を徹底解説

1型センサー搭載コンパクトデジタルカメラの魅力を伝えたい

1型センサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ、キヤノンのG7Xを購入して1年以上が経ちました。どこへ行くときも常にカバンに入れていて、「いつでも持ち歩けるカメラ」として、今では生活必需品になりつつあります。

一眼レフを持ち歩くのは重くてデカくて大変だけど、きれいな写真は撮りたい!」という方に、1型センサーのコンデジは最適。

1年以上使用してきた中で感じる、1型センサーコンデジの魅力を全力でお伝えします。長文なので覚悟してください。

ちなみに…「1インチ」センサーと呼ぶ方も多いみたいですが、(というか自分も購入当初は1インチセンサーコンデジと書いていました…)正しくは「1型」センサーだそうです。

デジタルカメラの「1型センサー」とは何なのか

1型センサーとは何なのか

そもそも1型って何なの?」と思われる方もいらっしゃると思います。これはカメラのセンサー(撮像素子)の大きさのこと。レンズが受け取った光をデジタル信号へ変換するための、とても大切な部品なのです。

写真はニコンD610のセンサー。G7Xをはじめ、一般的なコンパクトカメラのほとんどはレンズを交換できない仕様のため、実際にセンサーを拝むことができません。

ざっくり説明すると、このセンサーサイズが大きいほど、一度にたくさんの光を取りこめるため、綺麗な(高画質な)写真が撮れるというわけです。

デジタルカメラの主なセンサーサイズ比較表

「1型」以外にも「フルサイズ」や「m4/3(マイクロフォーサーズ)」など、センサーサイズの大きさ・名称はいろいろあります。主なセンサーサイズを一覧にまとめると以下の通りです。

主なセンサーサイズ比較表

厳密にいうとセンサーサイズはメーカーによって大きさが微妙にちがうのですが、説明がめんどくさいのでここでは割愛。伝えたいのは1型センサーの大きさです。

iPhoneなどのスマホで使用されているセンサーや、一般的なコンパクトカメラで使われているセンサーよりも、かなり大きいセンサーであることがわかると思います。

そりゃ35mmフルサイズセンサーやAPS-Cと比べれば、1型センサーはちっこく見えます。でもセンサーサイズが大きくなるほど、カメラのボディも大きく、価格も高くなってしまうものなのです。

1型センサーコンパクトデジタルカメラの魅力

では1型センサーを搭載したコンパクトデジタルカメラの魅力とは何なのでしょうか。

個人的な意見がたっぷり含まれますが、私が考える魅力は以下の5点です。

  • ポケットに入るコンパクトサイズ
  • タッチパネルで簡単に操作できる
  • 液晶を動かせて自撮りもバッチリ
  • WiFiでスマホへの画像転送も楽々
  • RAWで撮れば後で何度も編集できる

それぞれについて順を追って解説していきます。

ポケットに入るコンパクトサイズ

コンパクトサイズが魅力

1型センサー搭載カメラの魅力は、なんといってもコンパクトであること。

おっさんの股間部分をアップで写してしまい、大変恐縮の限りですが、タイトなデニムにもねじ込めるコンパクトさです。鏡越しに撮影したため、文字が反転しているのはご容赦ください。

上着のポケットなら余裕ですし、カバンに入れてもかさばらないサイズなのに、そこそこ高画質で光学ズームもできちゃうカメラなのです。

タッチパネルで簡単に操作できる

タッチパネルはあまり使わない

コンパクトなだけではなく、G7Xはタッチパネルでも色々な操作ができます。タッチしたところにフォーカスを合わせたり、スマホのように撮影した画像をスワイプして確認したり。

あると便利な機能ですが、実際のところはダイヤルで操作する方が早いので、私はほとんどタッチパネルを使用していません。この写真を撮るために、久しぶりに画面にタッチしました。

島村卯月、大好きです。

液晶を動かせて自撮りもバッチリ

自撮りはあまりしません

G7Xをはじめ、多くの1型センサーコンデジがチルト液晶を搭載しています。なので自撮りも楽ちんです。私はめったに自撮りをしませんが、ローアングルから花を撮るときなど、チルト液晶はとても重宝します。

最近は1型に限らず、センサーサイズの大きなカメラでも自撮り機能(チルト液晶やバリアングル液晶)を搭載したカメラが増えてきていますね。

観光地に行くと、自撮り棒をもった外国人観光客を必ずといっていいほど見かけますし、世界的にも自撮りが流行っているのでしょう。

WiFiでスマホへの画像転送も楽々

WiFiは便利

G7Xの場合、キヤノンの「camera connect」というアプリをあらかじめスマホにインストールしておけば、撮影データをWiFiでスマホに飛ばせます

カメラに保存されているデータをスマホから一覧で見ることもできますし、カメラ側から1枚ずつスマホに画像を転送することもできます。

スマホのカメラではなかなか撮れない、背景をボカした写真をカフェで撮っちゃったりして、それをスマホに転送してインスタグラムにアップしちゃえば、一躍人気者になれます。(そんな簡単は話ではない)

友達と一緒に撮った写真をすぐにシェアしたいときにも便利ですね。イマドキな機能です。

RAWで撮れば後で何度も編集できる

RAWで撮れることの魅力

1型センサーカメラの魅力のひとつに、RAWデータで撮影できる点もあります。一般的なコンパクトカメラだと、RAWで撮れないものも多いのです。

限度はありますが、RAWで撮っておけば、ホワイトバランスやら明るさやらを後から色々といじれます。フィルム風に仕上げることもできますし、自分好みの写真にできるのが何よりも楽しいですね。

このページに掲載している写真の作例も、すべてRAWで撮影してLightroomで現像したものです。

1型センサーコンパクトデジタルカメラのデメリット

デメリットもある

G7Xのいいところばかり書いていますが、もちろんストレスを感じる部分もあります。ぱっと思いつく点は以下の通りです。

マニュアル設定は苦手

マニュアル設定は苦手

普段、作品として写真を撮るときや、お仕事の撮影ではニコンのD810やD610を使用しています。

フォーカスをマニュアルで合わせたり、ISO感度やシャッタースピード、絞りをマニュアルで設定することに慣れていると、コンパクトカメラを使いづらいと感じる場面が多々あります。

ここにピントを合わせたいのにっ…合わない…っ!!という場面もしばしば。

露出の設定は「露出補正を使えばいい」という話ではありますが、「ISO感度はなるべく下げた状態で、シャッタースピードは1/20まで落としたい…」というとき、設定に時間がかかって不便なのです。

メリットの方が大きい

ダイヤルのロック機能もないため、カバンから出すと絞り優先モードがプログラムオートモードになっていたり。

広角端でマクロモードにすれば、そこそこ寄れるけど、ちょっとズームすると全然寄れなくなったり。

使い方次第ではありますが、たくさん撮影しているとバッテリーが一日もたなかったり。

不満点がゼロとはいえませんが、それでも「手軽に持ち運べて、そこそこ高画質なカメラ」としてのメリットが大きいので、引き続き私はこのカメラを使い続けます。

各メーカーの1型センサーコンデジのスペックを比較

1型センサーコンデジが充実

ここ数年、1型センサーのコンデジを購入される方が増えてきているようです。

「一眼レフほどじゃないけど、ちょっといいカメラが欲しい」という需要にマッチするのでしょうね。

主にソニーとキヤノンがしのぎを削っていた市場に、パナソニックとニコンも参戦。年々ラインナップが充実してきています。

現在、各社から販売されている(一部は販売中止…)主な1型センサー搭載コンパクトカメラを一覧にまとめてみました。

サイバーショット
DSC-RX100M5
PowerShot G7 X
Mark II
LUMIX
DMC-LX9
DL24-85
f/1.8-2.8
メーカーソニーキヤノンパナソニックニコン
最安価格¥114,582¥66,347¥85,409¥72,410
焦点距離24mm~70mm24mm~100mm24mm~72mm24mm~85mm
明るさF1.8~F2.8F1.8~F2.8F1.4~F2.8F1.8~F2.8
最短撮影距離5cm(標準)5cm(標準)
5cm(マクロ)
30cm(標準)
3cm(マクロ)
30cm(標準)
3cm(マクロ)
有効画素数2010万画素2010万画素2010万画素2081万画素
連写撮影24コマ/秒8コマ/秒50コマ/秒60コマ/秒
液晶チルト液晶チルト液晶チルト液晶チルト液晶
タッチパネル非搭載搭載搭載搭載
Wi-Fi搭載搭載搭載搭載
NFC搭載搭載非搭載搭載
4K動画搭載非搭載搭載搭載
大きさ101.6x
58.1x
41 mm
105.5x
60.9x
42.2 mm
105.5x
60x
42 mm
104.9x
61.3x
49.8 mm
特記事項動画機能の充実っぷりが凄い新映像エンジンDIGIC 7が凄そうフォーカスセレクト機能が凄そう僕たちは夢を見ていた

カメラの大きさはいずれも同じようなものですが、それぞれに特徴があります。

どんな写真を撮りたいのか、動画も撮りたいのか、たくさん連写できた方がいいのかなど、用途に合わせて選びたいところ。

最安価格」は記事更新時に価格.comで掲載されていた最安値です。量販店で購入する場合は、最安価格にプラス1~3万円を想定しておきましょう。

ソニーのサイバーショットRX100は型落ち品が狙い目

ソニーの最新1型センサー搭載カメラ「RX100M5」は4K動画が撮れるなど、動画機能が群を抜いて充実しているのですが、いかんせん発売されたばかりという点もあり、価格が高いですね。

「動画はスマホでも十分だし、できるだけ価格をおさえたい。」ということであれば、RX100の型落ち品がおすすめです。

RX100 M4RX100 M3RX100 M2RX100
最安価格¥87,974¥72,760¥57,200¥36,827
焦点距離24mm~70mm24mm~70mm28mm~100mm28mm~100mm
明るさF1.8~F2.8F1.8~F2.8F1.8~F4.9F1.8~F4.9
最短撮影距離5cm(標準)5cm(標準)5cm(標準)5cm(標準)
有効画素数2010万画素2010万画素2020万画素2020万画素
連写撮影16コマ/秒10コマ/秒10コマ/秒10コマ/秒
液晶チルト液晶チルト液晶チルト液晶固定
タッチパネル非搭載非搭載非搭載非搭載
Wi-Fi搭載搭載搭載非搭載
NFC搭載搭載搭載非搭載
4K動画搭載非搭載非搭載非搭載
大きさ101.6x
58.1x
41 mm
101.6x
58.1x
41 mm
101.6x
58.1x
38.3 mm
101.6x
58.1x
35.9 mm

RX100シリーズはタッチパネルを搭載しないのが伝統みたいですね。実際、タッチパネルで操作しなくとも、写真を撮る上でなんら問題はないので、気にする必要はないのでは?と思います。

初代RX100は発売から年数が経っていることもあって、かなりお手頃な価格。液晶が固定でWiFiもないので、イマドキなカメラを求める方には不向きですが、「手軽にきれいな写真が撮れればOK」という方にはおすすめ。

コンパクトさを優先するならキヤノンのG9Xが素敵

キヤノンも1型センサーカメラのラインナップが充実しているのですが、コンパクトさを最優先に考えるなら「G9X」というモデルがおすすめです。

焦点距離はG7Xより短くなりますし、レンズもちょっぴり暗くなりますが、価格が断然お手頃。

G7 X Mark IIG7 XG9 X
最安価格¥66,347¥60,480¥46,977
焦点距離24mm~100mm24mm~100mm28mm~84mm
明るさF1.8~F2.8F1.8~F2.8F2~F4.9
最短撮影距離5cm(標準)
5cm(マクロ)
5cm(標準)
5cm(マクロ)
5cm(標準)
5cm(マクロ)
有効画素数2010万画素2020万画素2020万画素
連写撮影8コマ/秒6.5コマ/秒6コマ/秒
液晶チルト液晶チルト液晶チルト液晶
タッチパネル搭載搭載搭載
Wi-Fi搭載搭載搭載
NFC搭載搭載搭載
4K動画非搭載非搭載非搭載
大きさ105.5x
60.9x
42.2 mm
105.5x
60.9x
42.2 mm
98x
57.9x
30.8 mm

私が愛用している初代G7X。多少のストレスはあるものの、大きな問題もなく使えているので、このままMarkⅡに買い替えることなく、壊れるまで使い続けようと思っています。

ニコンさん、DLは残念でした

我らがニコンが開発中としていた1型センサー搭載コンパクトデジタルカメラ、ニコンDL。発売延期が1年以上続いていましたが、発売中止が決定しました。

いつでも持ち歩ける超広角レンズ搭載カメラとして「ニコンDL18-50」が欲しいなぁと思っていたのですが、私の夢は儚く消え去りました…いったいどれだけのお金が消えていったのでしょうか。

ニコンの業績はかなり悪いみたいですし、10年後にはニコンという会社がなくなっているんじゃないだろうか…と心配になってきます。レンズ買って応援しますよ、ニコンさん。会社、つぶれないでね。

いい写真が撮れるかどうかは撮り手次第

いい写真を撮れるかは撮り手次第

「そんなに小さいカメラだと画質が悪かったり、それなりの写真しか撮れないんじゃないの?」と、ひねくれた考えをお持ちの方もいるかもしれません。

結論としては撮り手次第です。

もちろんフルサイズセンサーを搭載したカメラと画質を比較したら、島村卯月の可愛さとおっさんの自撮りくらいの差があります。

ですがおっさんの自撮りでも、撮り方次第ではトップアイドルを超えられる可能性が、きっと…きっとあるんです。おっさんにも夢を見させてください。

キヤノンのG7Xで撮影した写真の作例

実際に私がキヤノンのG7Xを使って撮影した写真を何枚かピックアップしました。

へたくそだなぁ…と感じたのであれば、それは私の腕が悪いのです。G7Xは悪くありません。なじるならどうぞ私を。

小金井公園のコスモス

小金井公園で撮影したコスモス。ローアングルからの撮影ではチルト液晶が活躍します。背景のボケ方や、青のグラデーションも悪くありません。

奈良の平城京跡

こちらは奈良の平城京跡。絞れば風景もそこそこきれいに撮れます。等倍サイズで見てみても結構シャッキリしてますよ。

江の島近くの海

江の島近くの海。RAWで撮影して、現像時にLightroomでがっつりいじっています。

新大阪駅構内のお洒落カフェ

新大阪で食べたフルーツフレンチトースト。インスタグラムにアップすれば一躍人気も(ry

渡月橋で満開の桜

これは京都の嵐山で撮影した枝垂れ桜。また来年も見に行きたいです。

サンシャイン水族館

池袋のサンシャイン水族館。暗い場所での撮影なので多少ノイズが乗ってますが、これだけ写れば十分です。私は貝になりたい。

牛さん

ローアングルからの撮影もチルト液晶を使えば楽ちんです。子どもと出かけると、どうしても荷物が増えますが、1型センサーのコンデジならかさばらないので助かります。

新世界で串カツ食べたい

大阪の新世界をうろうろしながら撮った写真。これもチルト液晶を活用して地面に置いて撮影。スカートを履いた女性が近くにいないときに撮らないと怪しまれるので注意。

串カツ食べに行きたいなぁ。

娘と一緒に夕暮れ散歩

娘と散歩に行くときも、カメラをポケットに入れておけば邪魔になりません。

雨上がりの夜の京都

雨降る京都の路地を歩くときも、傘を差しながら片手で楽々撮影できます。

ただし手を滑らせて落としてしまうとカメラがもれなく死ぬので、何かしらハンドストラップは着けておいたほうが無難です。

韓国のスタバ

韓国のスタバにて。インスタグラム受けしそうな写真ではないでしょうか。ダメですか?そうですか、はいすみません。

手軽に写真を楽しみたいなら1型センサーがおすすめ

いい写真を手軽に撮りたいなら1型センサー

撮りたい!と思ったときに、さっと撮れる。持ち運びも楽で、スマホのカメラよりもきれいに撮れる。頑張れば、コンテストに出せるような写真もきっと撮れる。

1型センサー搭載コンデジは、カメラとしての総合的なバランスが絶妙

めんどくさい地方出張も、なにげない深夜徘徊近所の散歩も、手元に高画質なカメラがあると、すごく楽しく感じられます。

「一眼レフはデカすぎて持ち歩くのがしんどい…でもそこそこ綺麗な写真は撮りたい…」

なんて思っている方がいれば、1型センサー搭載のコンパクトデジタルカメラの購入をぜひ検討してみてください。

きっと毎日が楽しくなりますよ。

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