男性のポートレート撮影って女性の撮影にはない不思議な魅力があります。ホモに目覚めそうとか、そういう湿り気を帯びた話ではなくて。仕事で男性の写真を撮る機会が年に数回あるのですが、プライベートで作品を意識したポートレート撮影は初めて。
せっかくの機会なので普段なかなか実践できていないことに挑んでみようと思い、クリップオンストロボを使って固い光を作ってみること、被写界深度を深くとることを意識して撮影に臨んでみました。
下北沢の街並みで撮影
今回ロケーションに選んだのは下北沢の街並み。社会人になったばかりの頃、頑張れば歩いていける距離に住んでいたことがありまして。ヒマな時によく遊びに来たりしていたのです。ビレッジバンガードでガラクタをたくさん買っていた日々よ。
商店街を歩きながら、ストロボの光をバウンスさせられる場所を探してぱしぱしと撮影。TTL調光に頼り切っている私ですが、そろそろストロボもマニュアルで調光できるように練習していかないとです。
絞りこんで撮る
女性のポートレートを撮影するときは絞り開放付近でふんわりと撮ることが多いのですが、今回はf/5.6あたりまで絞り込んで撮影していました。58ミリ1.4は絞り込んだときの描写もなかなかに素敵です。
下北沢のごちゃついた背景も残したかったので、ロケーションによってはf/7あたりまで絞って撮っています。バストアップであればf/7あたりまで絞り込んでも品のある程度に背景がボケてくれますね。
今回撮影の機会をいただいたのはやまぎしさん。都内の某有名大学に通われていて、何やら難しそうな分野の勉強をされているそうです。私は学生時代が暗黒だっただけに、充実した学生生活というのは何ともうらやましい限りなのです。
これまで性別を問わずポートレートモデルの募集をしていましたが、男性から連絡をいただけたのは初めてでして。新しいことに挑戦できるチャンスというのはどんなときも嬉しいものです。
カッコよく撮ることの難しさ
普段、女性のポートレートを撮るときは女性としての美しさを意識して撮るようにしています。好みの問題でカワイイ!!はあまり意識しませんが、しなやかさだったり、儚さだったり。ちゃんと写真として形にできているかどうかは別問題ですけど。
今回、男性のポートレート撮影を通じてカッコよく撮ることの難しさと面白さを知りました。ポージングやライティング、女性を撮るときとはきっちり意識を切り替えないと頭がこんがらがってしまう。
いろいろ課題を認識することができた今回の撮影。ポートレート撮影って女性がメインになりがちですが、男性の撮影も積極的に挑戦していきたいと思います。やまぎしさん、貴重な機会をいただきありがとうございました!
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