α7 IIIで使うためのL型プレート、GitzoのLブラケットα GSLBRSYを買いました。
ただの鉄の棒に見えますが、お値段は約2万円。
本当にそれだけの価値があるのか、じっくりレビューします。
Gitzo Lブラケットα GSLBRSY
Lブラケットαはソニーのα7 IIIをはじめ、α7R IIIとα9に対応したL型プレート。
重さは77gと見た目より軽く、アルミニウムの削り出しで作られているそうです。
「L型プレートって何のために使うの?」
という方もいると思いますが、これは三脚で撮影するときに重宝するアイテム。
縦構図で撮影するときにカメラの重心がずれないため、三脚の安定感が抜群にアップします。
三脚を使う予定がないなら、L型プレートは必要ありません。
購入した理由
今回、GitzoのLブラケットαを購入したのは、ニコンからソニーに乗り換えて今まで使っていたL型プレートが使えなくなったから。
これまで使っていたのは、SUNWAYFOTOというメーカーのD810専用プレート。
以下のような縦構図の風景撮影で大活躍してくれました。
詳しくは以下の記事でまとめています。
本当はRRSが欲しかった
本音を書いてしまうと、本当はRRSのL型プレートが欲しかったんです。
RRSとはReally Right Stuffの略称で、クオリティの高い三脚などを販売するアメリカのメーカー。
今回もTwitterで「RRSがいいよ!」とアドバイスをもらったんですが、α7 IIIに対応したL型プレートはすでに販売終了・・・
α7R IIIとα9に対応したプレートは販売されていたものの、α7 IIIでもぴったり使えるのか不安だったので諦めました。
ちなみに、RRSの製品は国内だと銀一のオンラインショップなどで購入可能。
ただ、値段は高めに設定されているので、英語が苦手でなければ公式サイトで買ったほうがお得です。
海外からの発送ですから、相応の送料と関税がかかることは忘れずに。
外観
RRSへの未練は捨てて、GitzoのLブラケットαを見ていきます。
外観はとてもシンプルで、真っ黒なボディにGitzoのロゴのみ。
カメラのことをよく知らない人が見たら、「なんでこれが2万円もするの?」と驚くでしょうね。
だってGitzoなんだもん。
α7 IIIに装着した状態
実際にα7 IIIと合体させてみると、こんな感じ。
当然ですが、ガタつきやグラつきは一切なく、α7 IIIにぴったりフィットします。
ストラップと干渉しない
α7 III専用設計ということもあり、ストラップをつけたままで使えます。
三脚を使用する前提なので問題ありませんが、多少ストラップの可動範囲は制限されますね。
バッテリー交換も問題なし
L型プレートをつけた状態でバッテリーも交換可能。
タイムラプスをはじめ、何時間も連続で撮影するような方も安心です。
グリップ延長は期待できない
α7 IIIはボディが小型ゆえにグリップが握りにくいと評判です。
「L型プレートを使って、α7 IIIを握りやすくしたい!」
という方は、GitzoのLブラケットαを買うのは止めておきましょう。
バッテリー部分までカバーしてくれるL型プレートをAmazonなどで探してください。
ちなみに、私は特別手が大きいほうではないので、α7 IIIを持ちにくいと感じたことはありません。
ギリギリ感はありますけど、小指もかけられます。
収納可能な六角レンチ
今回とくに気に入ったのは、カメラと合体する際に使用する六角レンチをプレートに収納できること。
D810で使っていたプレートにはこんな機能ありませんでした。
ご覧のように、プレート内部にすっぽり六角レンチを収納できます。
きっちり固定されるので、撮影中にスルっと落ちてしまう心配もありません。
「L型プレートを持ってきたのに、六角レンチを家に忘れてしまった・・・」
という状況を避けられる、やさしさに満ちあふれた設計です。
指だけでも固定可能
六角レンチを収納できるのはたしかに便利ですが、そもそも指だけで固定出来ます。
レバーを起こして、くるくる回すだけ。
ただし、三脚に装着するときはレバーが干渉するため、寝かしておく必要があります。
重たいレンズを使うときは、完璧に固定できるように六角レンチできっちりしめておきましょう。
GITZOのGT1545Tに装着
実際にGitzoのトラベラー三脚(1型4段)のGT1545Tに装着してみました。
Gitzo同士ですから、完璧にフィットしますね。
安定感も抜群です。
ほかの三脚では試していませんが、アルカスイスに対応した雲台なら問題なく使えるでしょう。
後ろから見てみると、こんな感じ。
重心となる位置に白いマークがついているので、三脚に取り付けるときも迷いません。
縦撮影でも安定
L型プレートの本領は縦構図で発揮されます。
横構図から縦構図に変えたいとき、ササっと変えられるのはとても便利。
がっちりマウントできています。
アルカスイス万歳。
動画撮影時も安心
GitzoのLブラケットαはティザー撮影や動画にも対応していて、各種ケーブルをつなげた状態でも使えるように作られています。
パソコンとケーブルをつないだり、外部マイクを取り付けた状態でも縦構図を安定させられるのはいいですね。
縦構図で動画を撮る機会はほぼなさそうですけど。
使用しているトラベラー三脚(GT1545T)については以下の記事にまとめているので、気になる方はあわせてご覧ください。
3年前に購入した三脚ですが、今もバリバリ活躍しています。
α7 IIIの三脚撮影で大活躍の予定
細かいところまでこだわって作られている、GitzoのLブラケットα。
2万円はさすがに高く感じますけど、性能面への不満はなにひとつないですし、長く使えることを考えれば問題ないかなと。
今後、α7 IIIをバシバシ使っていくので、L型プレートの出番も多くなることでしょう。
ちなみに、Amazonで探すと数千円で買えるL型プレートもたくさん見つかります。
値段を優先したい方にはおすすめですが、モノによってはカメラに傷がついてしまうこともあるそうなので気を付けてください。