先日、クリップオンストロボを2台購入しまして、手持ちのストロボは3台になりました。ストロボ1灯だけでは難しかったことが実現できるようになるのは嬉しいのですが、扱いの難しさも痛感しております。
ライティングに関する知識をインプットすることも大切だと思いますが、実践から得られる経験に勝るものはありません。今宵も娘の遊び相手であるメル氏にモデルを依頼しまして、夜な夜な多灯ライティングの練習です。
Cactus V6を使ってオフカメラライティング
3台のストロボでメル氏を取り囲むように設置してみました。右奥にあるのは娘氏専用のベビーカーでライティングの機材ではありません。撮影場所は我が家の玄関です。
前方に設置しているストロボ、Cactus RF60の2台にはROGUEのフラッシュベンダーをそれぞれ装着。メル氏の後方に設置したストロボは、ニコンのスピードライトSB-700とCactus V6。ディフューザーはつけず、そのまま直射。
D810に装着したCactus V6からストロボの発光量をちょこちょこ調整です。ワイヤレスでストロボを操作できるのはほんと便利。
1灯ずつ発光させて光の当たり方を確認
まずは写真右下に設置したストロボを発光させてみました。メル氏の半身にしか光が当たっていませんが、暗めに仕上げるときはこれもアリですね。
続いて写真左下に設置したストロボを発光。もう少し光の当たる範囲を狭くした方が良かったかもしれません。あまり背景が明るくなると玄関で撮っていることがバレてしまいます。
ストロボ2灯を同時に発光
2灯同時に発光させてみたのがこちら。ストロボの設定は1灯ずつ発光させた状態から変えていません。背景にはほとんど光が当たらず、メル氏だけに柔らかく光が当たっているのがいい感じです。
この状態で完成としてもよさげな気もしますが、ここにもう1灯、光を追加してみます。
背後からストロボを直射
前方に設置した2台のストロボは発光させず、メル氏の背後に設置したストロボのみを発光させてみました。メル氏の後頭部をめがけて直射したのですが、体がスケスケになってしまいR指定の必要性を感じます。
背後から光を当てるときはストロボの向きや、カメラの角度が微妙に変わるだけで仕上がりに大きく影響しますね。メル氏のエッジ部分だけを適度に明るくできるよう、ストロボの向きを微調整です。
3灯を同時に発光
ストロボの微調整が済んだところで3灯を同時に発光させてみました。背後からの光が加わったことで、前方の2灯だけを発光させた時よりふんわりとした印象に仕上がったかと思います。
絞りをf/2.8からf/2.2にほんのり開けたら、ふんわり感が増しました。ポートレートの撮影で明るくふんわり仕上げたいときに使えそうです。これ以上絞りを開くと、メル氏が天に召されたようになってしまったので、この辺が適度なところかなと。
ちなみにこちらの写真、Lightroomに取り込んでから現像しておりますが、パラメーターは何もいじっておりません。ストロボを使えばノーレタッチでもここまでのふんわり感が演出できるんですね。
多灯ライティングは楽しい
前方2台のストロボにROGUEのフラッシュベンダー、後方から1灯直射という多灯ライティングですが、「ポートレートライティングの超絶レシピ」という本で、かの浅岡省一さんが解説されていたやり方を試してみました。
撮影場所が我が家の玄関ではなく、東京駅の近くだったなら、メル氏をもっと魅力的に撮影できたかもしれません。夜中に屋外でメル氏の写真を撮っていたら職務質問不可避ですけど。
Amazonで評価の高かった、こちらの本も読んでライティングについて知識を深めています。モノブロックの扱いについても丁寧に解説されていて、とても勉強になります。
扱いは難しいですが、クリップオンストロボが3台あれば、表現の幅が一気に広がりますね。機材が増えると持ち運びも大変になるのですが、足腰の筋トレと思って頑張るしかなさそうです。
引き続き試行錯誤を繰り返しながら、今まで撮れなかった写真に挑戦していこうと思います。
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