最近は自宅で物撮りばかりしているのですが、LEDライトの便利さにハマっています。
とくにフィギュアを撮影するとき、単に明るくするだけではなく、色温度を調整して雰囲気を変えたり、ちょっと色を加えてみたり。
簡単にいろいろアレンジできるのがとても楽しいです。
今回はLEDライトと100円ショップ買ったカラーセロハンを使って、それぞれの効果を試してみました。
「フィギュアを手軽にカッコよく、かわいく撮りたい!」
と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
LEDライトを使用した撮影環境
最近の撮影環境はこんな感じ。
デスクライトに左右のLEDライト2灯、部屋の蛍光灯は消しています。
背景紙は27インチのモニターにパーマセルテープで張り付けて固定。
かなり雑なセッティングですが、フィギュアのような小物なら十分撮影できます。
各機材について簡単に触れておきます。
LEDライト
もっとも使用頻度が高いのが、NeewerのLEDビデオライト×2。
もう少し明るさが欲しくなる場面もありますが、色温度を3200K~5600Kまで変えられて便利。
Amazonならスタンド付きで販売されているので、届いたらすぐに使えます。
いきなりLEDライトを2台買うことに抵抗がある方は、1台+レフ板の活用がおすすめ。
LEDライト1台でも、工夫すればそれなりに撮れます。
デスクライト
デスクライトとして使用しているのは、山田照明のゼットライト(Z-80PROIIB)。
色温度5000KのLEDライトが使われていて、輝度(明るさ)も調整できるのでRAW現像や物撮りで重宝しています。
デスクライト単体で撮影するとこんな感じ。
フィギュアを明るくするというよりは、背景に光を当てるためのライティングです。
背景を暗めにしたいなら必要ありません。
カラーセロハン
近所の100円ショップでたまたま見つけたカラーセロハン。
5色入りでした。
Amazonで探すとLEDライトやストロボ用のカラーフィルターが1,000~2,000円で販売されていますが、100円のカラーセロハンで十分代用可能です。
ぺらっぺらで雑に扱うとすぐ破れてしまうので要注意。
カメラの露出設定
このページに掲載しているフィギュアの写真は、すべて以下の露出で撮影しています。
カメラはソニーのα7III、レンズはFE 24-105mm F4 Gです。
- ISO 500
- f/9.0
- SS 1/100
- WB 5500K
シャッタースピードが1/100なので手持ちでも撮影可能です。
三脚を使えるなら、ISO感度とシャッタースピードをもう少し落としてもよいでしょう。
今回のような撮影で注意したいのはホワイトバランス。
ホワイトバランスをオートに設定していると、LEDライトの色温度に引っ張られてしまいます。
RAWで撮影して後からホワイトバランスを一括処理するという方法もありますが、固定しておいたほうが撮影中に色の変化をつかみやすくて便利です。
カラーセロハンで撮影した例
ここからはカラーセロハンを使って撮影した例をご紹介します。
使い方はシンプルで、LEDライトにカラーセロハンをかぶせるだけ。
パーマセルテープで張り付けてもいいのですが、はがすときにセロハンが破れます。
それとLEDライトは発熱するので、長時間かぶせておくのは危険かも。
比較用として、カラーセロハン未使用の状態で撮影した例がこちら。
左右のLEDライトとデスクライト、合計3灯を使用。
カラーセロハンを使うとどう変わるのか、順にみていきましょう。
セロハン1色使用
まずは写真左側に設置しているLEDライトに、カラーセロハンをかぶせて撮影しました。
セロハンの色がほんのりと反映されました。
LEDライトの設定は何も変えていませんが、セロハンをかぶせたことで全体的に暗めになっています。
セロハン2色使用
左右のLEDライトに異なる色のセロハンを使ってみました。
色の組み合わせを考えれば、雰囲気のある写真を撮れそうです。
先ほどの例と同じく全体的に暗めになるので、必要に応じてLEDライトやカメラの設定を変えましょう。
LEDライトの色温度を変えた例
色温度を調整できるLEDライトなら、カラーセロハンを使わずとも手軽に写真の雰囲気を変えられます。
カメラのホワイトバランスを固定した状態で、LEDライトの色温度を暖色に振り切るとこんな感じ。
黄色っぽい雰囲気にしたいなら、カラーセロハンを使わずとも色温度をいじるだけで十分かもしれません。
青っぽい寒色に振ることもできるので、イメージに合わせて調整しましょう。
カラーセロハンとの比較
先ほどのカラーセロハンを使用した例と、LEDライトの色温度を変えて撮影した例を比較してみました。
写真全体に色を乗せたいならLEDライト、被写体だけに色をつけたいならカラーセロハンでしょうか。
カラーセロハンを使用した例は左右のLEDライトで色が異なるため、少々濁ったような印象を与えます。
撮りたいイメージに合わせて使い分けることが大切です。
LEDライトで色付けした例
色温度だけではなく、自由に色を変えられるLEDライトもあります。
写真右側にLEDライトを設置して、色を変えて撮影した例がこちら。
カラーセロハンを使用したときのように、どんよりと暗くなりにくいのがポイント。
透明感のある色を加えられますが、LEDライトを適切に設定しないと色が乗りすぎてしまいます。
ほんのりと暗めに色を乗せたいならカラーセロハン、ガツンと色を加えたいならLEDライトがおすすめです。
トップライトで使用した例
小さめのLEDライトなら、ライトスタンドなどを使わずとも手で光の位置を自由に変えられます。
デスクライトを消した状態で、フィギュアの上から青っぽい光を当ててみました。
フィギュアの前方から光を当てると、月明かりの下にいるような雰囲気、少し後ろ側から光を当てると街灯の下にいるような雰囲気に。
色を変えるだけではなく、光の位置も工夫することで演出の幅がグッと広がります。
使用しているLEDライトは以下の記事で詳しく紹介しているので、気になる方はあわせてご覧ください。
フィギュアの撮影が楽しくなる
クリップオンストロボやモノブロックストロボで撮影する方法もありますが、セッティングや細かい設定が大変で、正直にいって面倒くさい。
LEDライトなら明るさや雰囲気を簡単に変えられるので、恐ろしく便利。
100円のカラーセロハンでも写真のイメージをがらりと変えられますし、色温度などを調整できるLEDライトなら表現の幅がさらに広がります。
Amazonには格安LEDライトがたくさん販売されているので、フィギュア撮影のライティング機材を探している方は、ぜひチェックしてみてください。