印刷会社に発注していた写真集が届きました。フォトテクニックデジタルの私的写真集選手権に出そうと決意して、動き出したのは9月ごろだったでしょうか。秋から冬にかけて、少しずつ作品の輪郭を辿っていって、ようやく形となって手元に届きました。
コンテストへの応募ですので、何かしら入賞に食い込みたいのが本音。ですが、時間をかけて作り上げてきたものを完成させられて、それだけで満足してしまっている自分がいるのも事実。撮影した写真を形にして残すって、いいですね。
24ページのフルフラットタイプ
写真集を作成するにあたり、ネットで探せる印刷会社はひと通りチェックしました。フォトブック専門の印刷会社もあれば、少部数の印刷には対応してくれないガチの印刷会社まで色々とあるものですね。
最終的に選んだのはビスタプリントのフォトブック。見開きで大きく写真を見せることにこだわりたくて。フルフラットタイプのフォトブックを扱っている点に加えて、細かいレイアウト調整ができる点が決め手になりました。
写真1枚だけでは表現できないこと
写真1枚だけで何かを表現するのってものすごく難しい。そりゃ自分の写真の腕がへなちょこだってことは理解しています。それでも写真を通じて表現してみたいことが、頭のなかにぼんやりと浮かんでいて。
もやもやとしたフラストレーションを抱えていたときに、ちょうど去年の私的写真集選手権があって。入賞された方の作品を拝見したとき、写真1枚では表現できないことも、写真集という形なら表現できるってことに気付かされました。
写真1枚ですべてを伝えられたらベストですけど、そこへたどり着くには少なくとも後5年はかかりそう…
自然光と35mmと58mmと
今回の写真集を作るにあたって、自分の中に課したルールは2つ。
- ストロボは一切使わずに自然光だけで撮ること
- 35mmと58mmの単焦点レンズだけで撮ること
今まで自然光でポートレートをたくさん撮影してきて、この写真集をひとつの集大成にしたいなと。心から愛している58mmだけでなく、35mmでも撮影したのは、その場の情景や光景も表現として伝えたかったから。
モデルをお願いしたのは、かれこれ1年以上ちょこちょこ撮影させていただいているしみずさん。今回表現したかったことは、しみずさん以外では考えられなかったので、写真集の相談をしたとき、断られたらどうしようとビビりまくっていました。
モデルさんと作り上げた一冊
ここに掲載した写真は、ページ数の都合上、写真集に載せられなかったカット。写真の選定やページのレイアウトなど、初めてのことだったのでかなり悩みました。しみずさんにも意見をたくさんいただきつつ、なんとか形にすることができました。
この写真集で伝えたかったこと、表現したかったことは、いずれ時期が来たらブログにまとめたいと思います。モデルさんと一緒に作り上げた一冊、まずはそのまま写真を見ていただいて、感じたままに飲み込んでくれたら嬉しい。
春以降、どこかでまた展示の機会に恵まれたら、この写真集も置かせてもらいたいなと考えています。
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