日々増え続ける写真のデータを安全かつ快適に保存するために自宅用NASの設置を検討しています。これまではjpegデータをFlickrやiCloud photo、Google photoなどのクラウドサービスに保存、RAWデータやレタッチに使用したPSDデータは外付けのハードディスク(HDD)で管理していました。
たまに写真を閲覧する程度であれば複数のクラウドサービスにjpegデータを保存しておけば概ね問題なさそうですが、昔撮影した写真を使ってフォトブックを作りたいとか、過去の写真を再レタッチして仕上げたいとなってくるとRAWデータの保管が必須。
NASを導入してHDDのバックアップや日々の運用を快適にしたいのです。
そもそもNASとは何なのか
Network Attached StorageのことをNASと呼ぶそうです。ネットワークに接続した記憶装置って意味ですね。NASを導入したい理由の一つに外付けHDDの運用を快適にしたいという点があります。
今まではRAWデータをHDDに移そうとするたびにUSBケーブルをつなげて、HDDの電源ケーブルをコンセントにさして、データの移行が完了したらケーブル類を外して、HDDを棚に戻して、と何かと手間がかかっていました。超面倒くさい。
NASを導入すれば、いちいちケーブル類を接続しなくとも無線でHDDにRAWデータを移すことができます。過去の写真のRAWデータを探すときも、パソコンが自宅の無線LANにつながっていればすぐに見つけられる。そんなの快適すぎるじゃないですか。
ハードディスクのバックアップも自動化
NASを導入したい理由のもう一つはデータのバックアップを自動化できる点にあります。外付けHDDを1台だけで運用していると、何らかの理由で故障した場合、すべての写真データが消えてしまう。HDD復旧サービスなんてものもあるそうですが、費用がバカ高いと聞いています。
外付けHDDを2台用意すればバックアップは可能ですが、手動でやるのが面倒くさい。NASの種類や運用方法はいくつかありますが、2つのHDDを使用する2ベイタイプのものを購入してRAID1と呼ばれるミラーリングの機能を使いたいと考えています。
RAID1(ミラーリング)モードとは
データを保存する際、同時に2つのドライブに同じデータを記録します。このため、同じ内容のドライブが2つ存在することになります。ドライブが破損しても交換により復旧が可能です。パソコンからは1つのハードディスクとして認識されます。
予め設定をしておけば自動でデータをバックアップしてくれるので、万が一片方のHDDが破損しても、もう片方のHDDにデータが残っているから安心。両方いっぺんに壊れたらどうにもなりませんが……それでも外付けHDD単体で運用するより断然安全です。
家族の写真やムービーも一括保存
HDDに保存しているRAWデータの約半分は家族写真なのですが、スマホで撮影した写真やムービーもきちんと安全に保存したいのです。私のスマホで撮影したデータだけではなく、妻のスマホで撮影した写真やムービーも一括でNASに保存して、家族全員が見られるようにしたいのです。
画質は悪くてもスマホで撮った写真やムービーも大切な家族の思い出。専用のアプリをお互いのスマホにインストールすれば実現できるようなので、NASを導入したら真っ先にやってみたい。撮りまくっている写真をはじめ、スマホで撮影したムービーでも娘の成長記録をまとめられると最高。
NASを導入したら娘からの物理的な襲撃についても対策を考えないとです。どこか安全な場所に設置しないといけません。
外出先からもハードディスクにアクセスできる
あまり重要視していませんが、外出先から自宅のNASに接続できる機能もあるそうです。音楽を頻繁に聞かれる方にとっては重宝する機能じゃないでしょうか。出張先でどうしても写真のレタッチがしたい!という場面が出てくれば使ってみようかと思いますが、なかなかその機会はなさそう。
テレビの録画にもNASを使えると便利なのですが、写真データの保管用とは別にしたほうがよさそうな気がします。今まで使っていた外付けHDDをテレビ録画用として使おうかと計画中です。
NASの導入に5~6万円の出費は覚悟
購入を検討しているのはAmazonのNAS部門でベストセラーになっているSynologyのDiskStation DS216jというモデル。1つのファイルで約20MBもあるRAWデータの運用を考えると、転送速度の速い最新モデルを買うのがよさそう。
このモデルはHDDが別売りなので、3TBのHDDを2台別途購入しないといけません。合計約6万円の出費……価格控えめの単焦点レンズ1本買えるやないか。