カメラの内臓フラッシュだけでフィギュアの写真をきれいに撮りたい。外付けのクリップオンストロボを買ってバウンス撮影すれば、暗い室内でもきれいに撮れるらしいけど機材にそこまでお金をかけられない・・・とモヤモヤしているこの頃です。
先日、ネットを徘徊していると内臓ストロボだけでもきれいに写真を撮る方法があるらしい。外付けのストロボが無くても、名刺1枚あればバウンス撮影ができて、室内での撮影がいっきに綺麗になるという・・・!
やばい!やってみたい!・・・ということで早速やってみました。
用意するのは名刺とハサミ、以上!
このように名刺の2辺を切り落とし、カメラのアクセサリーシューに挟めるように幅を調整します。細くしすぎると、アクセサリーシューに挟まらないので、ちょっとずつ切って調整するのが良いと思います。
私は何枚か名刺を無駄にしました。。紙の厚みとしては、家に余っているハガキとかいらないポイントカードなどもよさそうです。綺麗に洗った牛乳パックとかでもいいかもしれません。
アクセサリーシューに名刺をセット
このように内臓フラッシュを立ち上げ、名刺を程よく折り曲げたうえで、アクセサリーシューに挟み込みます。
上から見るとこんな感じです。ほんとに自分の名刺を使っているので、フォトショでボカしています(汗)裏面を使えばいい話だな・・・と今になって気づきました。。
奥まで入れすぎるのはダメ
これくらいフラッシュと名刺に隙間がある方がきれいに撮れるようです。この名刺ディフュ―ザーの効果について、本家本元のサイトにはこのように記載がありました。
一部の光は白い紙面で反射され、天井を明るく照らす。つまり、外付けフラッシュにおけるバウンス撮影と同じような効果を得ることができるというわけだ。さらに、厚紙を通して残った光は拡散されつつ被写体に正面から当たる。バウンス撮影のみでは鼻の下などにできやすい影を消してくれる光になるわけだ。勿論、キャッチライト的な効果を出すこともできる。写真印刷用光沢紙などを使えば、バウンス量がより増える。さらにバウンス量を増やし、正面からの光をゼロに近づけたいときはつや消しシルバーの模型用スプレーなどを使ってシルバーに塗装してやるといい。また、バウンス量を減らして正面からより強い光を当てたい場合は、カッターやはさみなどで切れ目を入れてやるといいだろう。
引用元:キャズムを超えろ! 名刺1枚でデジタル一眼の室内撮影を格段に美しくする方法
お手軽な名刺ディフュ―ザーといえど、想像以上に奥が深い・・・紙だからこそ、失敗を恐れずに色々と試してみたいですね。
カメラの設定を変えながらテスト撮影
フラッシュ無しで撮ったのがこちら。以下の条件でそれぞれ撮影していきます。
- ISOは100で固定
- ホワイトバランスはオート
- 三脚を使用
- マニュアルフォーカスで固定
- シャッタースピードはオート
- 絞りはF3.2で固定
さすがフルサイズセンサー搭載のD600というべきなのか、かなり暗い部屋で撮っているのですが、シャッタースピードをオートにしていることもあり、そこそこ普通に撮れています。
ISO固定で内臓フラッシュを直射
こちらがフラッシュを直射したものです。どれだけ暗い部屋か、お分かりいただけたかと。典型的なフラッシュ当てたった!写真になっています。
ISO固定で名刺ディフュ―ザー装着
こちらが名刺ディフュ―ザーを装着して撮ったものです。フラッシュを直射したものよりは、全体的に柔らかく光が当たっているのがおわかりいただけるかと。ただ、いかんせん暗い・・・っ!
そもそもISOを100で固定する意味がないとこのあたりで気づきました。。
撮影時は感度(ISO)を高くしてやろう。デジタル一眼レフ内蔵フラッシュは外付けフラッシュにくらべて光量が少ない。天井が低い日本の家庭においても、バウンスさせてしまうとほとんど光が被写体に届かなくなってしまう。ノイズが増えるのは覚悟のうえで、ISO800~1600に増感して使ってほしい
引用元:キャズムを超えろ! 名刺1枚でデジタル一眼の室内撮影を格段に美しくする方法
サイトに書いていただいてました。。ちゃんと読んでおらず恐縮です。お恥ずかしい。。では以下の条件に変更して、改めて撮影してみます。
- ISOはオート(上限1600に設定)
- ホワイトバランスもオート
- 三脚を使用
- マニュアルフォーカスで固定
- シャッタースピードもオート
- 絞りはF3.2で固定
ISOオートかつフラッシュ無しで撮影
先ほどのフラッシュ無しの写真と比べると、ISOが高くなって、シャッタースピードが速くなったため、全体的に暗くなりました。暗い部屋で撮ったということが丸わかりです。
ISOオートで内臓フラッシュを直射
報道写真を彷彿させるような、フラッシュがばっちり当たっている写真になりました。。先ほどのフラッシュ直射写真と比べると、背景が随分明るくなりましたね。
ISOオートで名刺ディフュ―ザー装着
キマシターっ!これが目指した写真です。
背景も自然な明るさで、ダンボーも全体的に柔らかく明るくなりました。2つ前のフラッシュなしで撮影したものと比べると、写真に温かみが増したのをお分かりいただけるかと。
今回はそのまま現像しましたが、現像段階で細かい調整をすれば、もっと理想に近い写真が作れます。名刺ディフュ―ザー、安くて簡単なくせに凄いです!
この記事の一番最初に載せた写真も、同じ条件で、フラッシュの強さを少し弱めて撮ったものです。モデルのダンボーも大活躍です。
名刺ディフューザーでフィギュア撮影が楽しい
名刺をお持ちの方であれば、2~3枚あればすぐに作れます。名刺が手元にない方でも、ちょっとした厚紙を加工すればすぐに試せます。ハサミでちょきちょきする手間はかかりますが、コストが実質0円で、これだけの効果を得られるのはすばらしいと思います。
いずれ懐に余裕ができれば外付けのストロボを買いたいところですが、それまでは当分、この名刺ディフュ―ザーを研究してみます。