夕暮れどきの公園でポートレートを撮影させていただきました。撮影の前日はきれいな夕焼けだったので、この日もきれいに空が焼けたらいいな…と期待していましたが、完全なる曇り空。このところ天候に恵まれていません。私の日頃の行いが悪いのでしょうか。反省。
今回撮影させていただいたのは、大学生の林さん。恐ろしく勉強が大変な学問を専攻されているそう。学生時代、バカ高い学費を両親に払ってもらいながら、ろくに勉強もせず過ごした私としては頭が上がりません…少しずつ親孝行します。
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gとかいう最高のレンズ
今回、レンズはAF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gのみ。ここ1ヶ月くらい、購入したばかりのAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRの扱いに慣れるべく、58mmはお留守番状態が続いていました。会えない時間が愛を育てるという郷ひろみの教えの通り、久しぶりに使うと58mmの魅力に改めて心酔。
片手で扱えるほど軽いのに、ファインダーがすっきりクリアで、描写は絶妙。何この最高のレンズ。モデルさんとの距離感や、背景の広がり方、ピント面からなだらかにボケていくエロス。ポートレート撮影においては、やっぱり58mmが一番好き。
左手のRound Flash Ringでライティング
この日は屋外での撮影だったので、ライティング機材は手持ちのRound Flash Ringのみ。右手にカメラ、左手でストロボ、という状態なので、どうしても光の向きが限定されてしまうのはもどかしいところ。
腰を落としてみたり、左手を高く掲げたり。撮ってる側は必死ですが、客観的に見たら、かなり変な体勢でしょうね。使用したストロボはCactusのワイヤレスフラッシュRF60。発光量は1/64〜1/128あたりで、カットごとに微調整しました。
何のためのストロボか
最近、ライティングの存在意義みたいなものを、ようやく理解できてきた気がします。曇りの日や逆光下で撮影すると、ふんわりと優しい雰囲気に仕上げることは出来ますが、悪くいうと陰影のないのっぺりした写真になります。
モノクロに仕上げる前提に考えると、陰影のない、コントラストの弱い写真は正直つまらない。もちろんモノクロ写真にも色々あるので、私個人の好みの問題ですが。
最終的なイメージに近づけるために、つまりは狙い通りの陰影、コントラストを生み出すために、必要なライティングを考えていくことが大切なんだなと。自然光だけでイメージ通りに撮れるならストロボなんて不要ですが、思い通りならないのが天候というもの。
単に暗いからストロボで明るくする、という使い方も間違っちゃいないでしょうけど、何のために光が必要なのか、どんな光を当てるかが大事なんですね。今更感はありますが、やっと自分の中で腹落ちした気がします。
モノクロポートレートの作品作りを頑張る
屋外撮影でライティングをきっちり組もうとすると、どうしても色々な制限がありますが、限られた機材で工夫しながら撮るのも楽しいですね。
スタジオ撮影の場合、ライティング機材は遠慮なく使えるけど、背景をコロコロと変えることは難しい。屋外撮影なら、ちょっと移動するだけで背景を自由に変えられる。
今年はストロボを使ったモノクロポートレートに力を入れると決めています。70-200mmのテストはもう十分できたので、親愛なる58mmと次々に増え続けるライティング機材と共に、コツコツと作品作りを頑張っていきます。
林さん、撮影の機会をいただき、ありがとうございました。
- アンブレラやソフトボックスの違い、特徴を自撮りで検証してみた
- ライトスタンドとソフトボックスを購入!新ライティング機材に心踊る
- AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gを購入した喜びに震えてる
- 単焦点レンズ58mm f/1.4Gでポートレートを撮影することの魅力と魔力