小型で軽量なLEDビデオライトをメーカーより提供いただいたのでご紹介します。
ポケットに入るコンパクトサイズながら、パワフルに発光する便利なLEDライトです。
Youtube動画をはじめ、物撮りなどで使える小型のライティング機材を探している方は、ぜひご覧ください。
SAMTIAN RGBビデオライトの概要
主なスペックをまとめると以下の通り。
寸法 | 134×78×15mm |
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重量 | 250g |
最大出力 | 12W |
LEDビーズ数 | 120個 |
輝度 | 50~850 |
演色性 | Ra>96 |
色温度範囲 | 2500~10000K |
バッテリー容量 | フル発光で約2時間 最小発光で約75時間 |
内蔵リチウム電池容量 | 3000mAH |
販売価格 | 9,000円前後 |
縦の長さはiPhone8とほぼ同じ。
分厚さは15mmありますが、ポケットに余裕で収納可能。
充電式なので電源を確保できない屋外での撮影や、なるべく機材を軽くしたいときに役立ちます。
仕様上の重量は250gですが、実測では260gでした。
見た目以上に軽いです。
デザインや機能など順にご紹介します。
付属品
付属品はご覧の通り。
- 本体
- 説明書
- 専用ハードケース
- 充電用のUSBケーブル
- 掃除用のクロス
- 雲台
説明書は多言語に対応したもので、日本語も用意されています。
中国製品にありがちな変な日本語も見当たらず、きちんと読めばすべての機能を理解できます。
小型ゆえに仕方ありませんが、雲台の安定性はそれなり。
屋外で使用する際など、機材をがっちり固定したい方は別途用意したほうがよさそうです。
デザイン
黒いビデオライトが多いなか、真っ赤なボディが目立ちます。
外装はアルミが使われているため、冷却性が高そうです。
防水機能には対応していないので、雨の日の屋外使用は避けましょう。
縦と横の側面には、三脚などを取り付けられる1/4インチのネジ穴が用意されています。
付属の雲台を使用すると、カメラのホットシューにも装着可能。
ミニ三脚やゴリラポッドなどは、雲台を使用せずにそのまま装着したほうが使いやすいです。
電源や充電用のUSBポート、各種操作用のボタンも側面に用意されています。
電源ボタンを2~3秒長押しすると起動します。
電源をONにするとバッテリー残量や現在のモード、色温度などが表示されます。
バッテリー
バッテリーは約3時間でフル充電が可能。
仕様上の駆動時間はフル発光で約2時間、5%の発光で約75時間とそれなり。
充電用のUSBケーブルが付属していますが、あまりに短いので別のものを使ったほうが便利です。
手持ちのモバイルバッテリーで試したところ、問題なく充電できました。
バッテリー残量が気になる方は、モバイルバッテリーを用意しておくと安心。
電源を確保できる場所で使用するときは、充電しながら使うこともできます。
SAMTIAN RGBビデオライトの使用例
ここからはビデオライトに搭載されている各モードを使用して撮影した例をご紹介します。
モードの変更や色温度、輝度の調整などはすべて側面のボタンで操作。
搭載されているモードが多く、一発で希望の設定に変えられないのが少々難点。
スマホアプリからサクサク設定を変えられるようになると便利ですが、そこまでいくと値段も跳ね上がりそう。
また、1時間ほど連続で使用すると本体がそこそこ発熱します。
触れなくなるほどではありませんが、使い方次第では気を付けたほうがよさそうです。
CCTモード
まずは色温度と輝度を変えられる「CCTモード」をチェック。
撮影時のカメラの露出は以下で統一しています。
- ISO800
- f/9.0
- SS 1/125
- WB 5500K
蛍光灯を消した自室で撮影、曇ってはいましたが軽く自然光が入り込んでいる状態です。
輝度の変化を0~100%でチェックした結果がこちら。
輝度100%にしても、被写体が白飛びするほどの明るさにはなりません。
色温度は2500K(暖色)から10000K(寒色)まで細かく調整可能で、それぞれ試してみました。
変に色を付けたくなければ、5500K前後の設定がおすすめ。
レフ板を用意して輝度と色温度を調整すれば、物撮りでもそれなりに使えます。
実際の撮影環境はこんな感じ。
使用しているレフ板はスチレンボードで自作したものです。
RGBHWモード
続いてがっつり色をつけられる「RGBHWモード」を試しました。
RGBに加えて、HWをそれぞれ0~255の数値で設定できます。
赤と緑と青、それぞれ256段階で調整できるため、理論上は約1,600万色から選択可能。
人間が認識できる色はほとんど再現できます。
お気に入りの色を記録させる機能はないので、数値をメモしておかないと色を再現できなくなるので要注意。
HとWはそれぞれ暖色と寒色のちがい。
色と彩度を調整できる「HSIモード」も用意されていますが、CCSモードとRGBHWモードのほうが操作がわかりやすいです。
基本的なライティングならCCSモード、色を付けたいならRGBHWモードがおすすめです。
SCENEモード
「SCENEモード」は動画の演出に使えるモード。
5つのモードが用意されていて、それぞれ細かい調整が可能です。
- 警告灯モード
- グラデーションモード
- 稲妻フラッシュモード
- RGBカラーフリッカーモード
- 特殊効果モード
こればかりは写真で伝えられないので、動画でご覧ください。
光のチラつきで体調を崩しやすい方は視聴をご遠慮ください。
幅広く使える小型軽量ビデオライト
Youtube動画の撮影はもちろん、ゲーム実況の動画配信や物撮りでも使える便利なビデオライトです。
正直に書いてしまうと、単に明るくしたいだけなら、もっと安いビデオライトがたくさんあります。
今回ご紹介したSAMTIANのRGBビデオライトは、バッテリー式で小型軽量という点が大きな強み。
ライティングの色を自由に設定したり、パトカーや救急車のような警告灯の演出を加えたい方は、候補に入れてみてはいかがでしょうか。