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RAW現像が超快適!4K液晶&メモリ64GBノートPCの処理能力を調査

DAIV-NG7620M1-M2SH5-RAW

値段の高いパソコンってあるじゃないですか。

私がメインで使ってるMacBook Proも27万円くらいしたので一般的には十分高いんですけど、もっと高いやつ。

ノートパソコンなのに40万円超えちゃうような、そういうやつ。

普段、仕事で高性能なマシンを使っている方ならまだしも、なかなかハイスペックなパソコンを触る機会ってないですよね。

量販店でちょろっと触ってみても、RAW現像の書き出し速度だったり、何枚もレイヤーを重ねたPSDファイルの操作感は具体的にイメージできません。

「ハイスペックPCだと、写真編集はどれくらい快適になるの・・・?」

「パソコンにお金をかけて、本当に作業効率は高まるの・・・?」

と疑問に思ったので、すごいやつお借りしてきました。

ノートパソコンだけど税込で45万円くらいする、マウスコンピューターのDAIVシリーズ、ハイエンドモデル。

40万円オーバーのノートパソコンが本気出すところ、とくとご覧あれ。

マウスコンピューターから巨大なダンボールが届く

DAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWの外箱

事務所に届いたのは巨大なダンボール。

エスパー伊東氏なら入れそうなくらいの大きさ。

「おいおい、間違えてデスクトップモデルが送られてきちゃったよ・・・」

と一瞬疑ってしまったことをこの場でお詫びします。

厳重に守られたパソコン

中身を見てみたら、ちゃんとノートパソコンでした。

それにしてもデカイ。

今まで使ったことのあるパソコンは、どれも持ち運ぶことを優先した薄型・コンパクトタイプのモデルばかりだったので、こんなに大きいのはじめて・・・///

ダンボールに含まれていたもの

梱包材やビニール袋から取り出すと、このような感じ。

撮影していませんが、取扱説明書や保証書もきちんと入っています。

ダンボールからパソコンを引き上げたとき、まずその重さに驚きました。

パソコン本体だけで約4.4キロ。

MacBook Proと同じような感覚で、片手でヒョイと持ち上げようとすると手首を持っていかれるレベル。

万が一、手が滑って足の小指に落下させてしまうと、小一時間は痛みに悶えることでしょう。

バッテリーは着脱式

着脱式のバッテリー

バッテリーは着脱式になっているみたいで、パソコンの裏側にぱちっとハメ込めば完了。

ちなみにバッテリーの動作時間は約2.9時間( JEITA測定法2.0によるバッテリー平均動作時間)だそう。

モバイルパソコンとして持ち運ぶことを前提に作られていないでしょうから、基本的に電源につないで使うものと考えたほうがよさそうです。

お弁当箱サイズのACアダプター

Macのアダプターとの比較

そしてもうひとつ驚いたのがACアダプター。

野球部に所属する中学2年生男子のお弁当箱(下段)と同じくらいの大きさです。

これくらいの白飯、ヤツらはぺろりと食べちゃうんですよね。

わかりやすいようにMacBook ProのACアダプターと並べて撮影しました。

なぜここまでACアダプターが大きくなるのかというと、出力がまったく別次元だから。

仕様書によると、ACアダプターの出力は330W。

左側のMacBook Pro(13インチ、Early 2015)のACアダプターは60W。

つまり5倍以上のパワー。

サイコガンダムやクイン・マンサが巨大なように、高火力高性能なマシンはどうしてもボディが大きくなってしまうんです。

ボトルドリンクとの比較

MacBook ProのACアダプターを見たことがない方にはわかりづらいと思いましたので、ボトル飲料とも大きさを比べてみました。

このACアダプター、大きさだけではなく重さもズッシリ。

街がゾンビに襲われたときには、ガンダムハンマー的な使い方で活躍してくれるかもしれません。

DAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWのスペック

DAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWの天面

さて、ここからは細かいスペックについて見ていきます。

今回マウスコンピューターさんからお借りしたのは、DAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWというモデル。

【RAW】とあるのは生キャラメルとか生チョコとかの【生(なま)】という意味ではなく、【RAW現像】に最適なフォトグラファー向けのモデルという意味。

販売価格は369,800円(税別)と、新品のD850が買えそうな金額です。

CPUやグラフィックスなど、主なスペックは以下の通り。

OSWindows 10 Home 64ビット
CPUプロセッサーインテル® Core™ i7-8700K プロセッサー
詳細6コア/ 3.70GHz/ TB時最大4.70GHz/ 12MB スマートキャッシュ/ HT対応
グラフィックスグラフィック・アクセラレーターGeForce® GTX 1080
ビデオメモリ8GB
メモリ標準容量32GB (16GB×2)
スロット数/最大容量4 (空き 2)/ 最大64GB (16GB×4)
ストレージM.2 SSD512GB
ハードディスク2TB

通常のモデルだとメモリは32GBですが、今回はワガママをいわせてもらって64GB(16GB×4)にカスタマイズしたものをお借りしています。

ちなみにメモリを64GBに増設すると、販売価格は444,528円(税込)へアップ。

気軽にポチッと買えるものではないですね・・・

「CPUとかグラフィックス、メモリ、ストレージってなんなの・・・?」

という方は以下の記事もあわせてご覧ください。

MacBook Proより2回りほど大きい

MacBook Proとの大きさ比較

DAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWの外寸は、417mm×295mm×43.2mm(折り畳み時/ 突起部含む)。

13インチのMacBook Proを重ねてみるとこんな感じ。

ジェガンとサザビーくらい大きさの差がありますね。

主なインターフェイス

右側のインターフェイス

インターフェイスも見ていきます。

右側の側面にはUSB3.0が2つ、ヘッドフォンやマイク用の端子もあります。

ケンジントンロックにも対応しているので、仕事で使う人はデスクなどにつなげておいたほうが安心です。

左側のインターフェイス

左側面にもUSB3.0が2つ(1つは常時給電対応)、USB3.1 Type-Cも2つ。

USB端子がたくさんあると、スマホやタブレット、外付けのHDDなどをいろいろ接続できるので便利ですね。

もちろんSDカードを差し込めるカードスロットも搭載。

背面のインターフェイス

ファーストガンダムの胸のような排気口が特徴的な背面。

HDMIの出力端子が1つ、mini DisplayPortも2つあるので、外付けディスプレイとの接続も楽ちん。

いずれも4K解像度の出力に対応しているため、最大で4Kディスプレイを3つ接続して作業することも可能。

ACアダプターも背面からつなげます。

MacBook Proとの比較

DAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWの分厚さは約4cmということで、MacBook Proと比べてみるとこんな感じ。

圧倒的じゃないか。

ビグザムに特攻したスレッガー・ロウ中尉を思い出しました。

キーボードはテンキー付き

DAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWのキーボード

キーボードはテンキー付き。

ピッチは約18.4mm、ストロークは約2mmとのことで、とくに違和感もなく快適にタイピングできます。

アルファベットが大きく印字されているのもカッコよくて素敵。

日本語入力なんて中学生のころ以来やったことないので、いっそのこと日本語表記は消してしまえばいいのに。

タッチパッドは左上部分に指紋認証のセンサーを内蔵。

指を持っていかれたらアウトですが、セキュリティ強化のために必須です。

バックライト付きのキーボード

部屋を真っ暗にしてから撮ればよかった・・・と後悔しているのですが、キーボードは白色LEDのバックライトを搭載。

MacBook Proのキーボードもバックライトがありますが、暗い部屋で作業するときにすごく便利なんですよね。

単純にキーボードがキラキラしていると、カッコよくてテンションが上がるというメリットもあります。

電源がカッコいい

先ほどからちょこちょこガンダムネタが登場している理由は、この電源ボタン。

どうだい、まるでズゴッグやグラブロのモノアイのようだろう。

私が自慢することではないのですが、電源ボタンを押した瞬間、キュイーンと光を灯しながらWindowsが起動していくさまは、なかなかテンションがあがります。

17.3インチAdobeRGB比100%の4Kディスプレイ

写真を表示してみた例

DAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWの魅力は、CPUやグラフィックスがハイスペックというだけでは断じてありません。

こやつ、ノートパソコンなのに4Kディスプレイを搭載しているんです。

4Kディスプレイって安いものでも5万円前後しますから、そりゃ販売価格も高くなりますよね。

13インチのMacBook Proと比較

DAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWのディスプレイは17.3インチと、ノートパソコンのなかではかなり大きい部類。

13インチのMacBook Proと比べてみるとご覧の通り。

普段、RAW現像やレタッチをするときは、MacBook Proに27インチのカラーマネジメントモニターをつないで作業している私。

エクセルなどの事務作業をするだけならディスプレイサイズは小さくでも問題ありませんが、写真を見たり編集するときは、大きな画面が絶対的な正義。

4Kディスプレイとはなんなのか

そもそも4Kディスプレイとはなんなのか、わかりやすく説明できる自信はありますか?

かつて昭和の女性たちが追い求めた3Kとは【高身長・高学歴・高収入】のこと。

若者におすすめしたくない就職先の3Kは【きつい・汚い・危険】のこと。

パチンコやスロットに通う人たちが口にする3Kは【3,000円】のこと。

じゃあ4Kとはなんなのかというと、フルハイビジョンと比べて4倍もの解像度を誇るということ。

パナソニックのサイトを参考にすると、解像度の差は以下の通り。

4Kディスプレイの解像度の差

たとえば同じ17インチのディスプレイだったとしても、4KとフルHDでは解像度が以下のように段違い。

4KとフルHDの解像度の違い

簡単に説明するなら4Kのほうが密度がギュギュッと詰まっていて、より繊細にハッキリと写真を表示できるということ。

要は解像度が高いほど、キレイに見えるってことです。

デジタルカメラも年々高画素化が進んでいるので、今後は4Kディスプレイが標準になっていくのではないでしょうか。

ちなみにiMacには5kモニターを搭載したモデルがあります。

27インチのRetina 5Kディスプレイだと、解像度は5,120 × 2,880もあるそうです。

すごいですね。

Adobe RGB比とはなんなのか

AdobeRGB比100%と書かれても、よくわからない人もいますよね。

ディスプレイの色域については説明は、カラーマネージメントモニターメーカー大手・EIZO社のサイトに詳しい説明が載っていたので引用します。

Adobe RGBはsRGBと比較して、特にGの領域が広いこと、つまりより鮮やかな緑色を表現できることが特徴だ。

Adobe RGBは、フォトレタッチソフトのPhotoshopシリーズでおなじみのアドビシステムズによって1998年に定義された。sRGBのような国際規格ではないが、同社のグラフィックス関連アプリケーションの高いシェアを背景に、 プロフェッショナルのカラーイメージング環境、及び出版/印刷の分野などでは、事実上のデファクトスタンダードになっている。

ものすごく簡単に説明すると、より幅広い色をディスプレイ上に正しく映し出せるということ。

私たち人間が認識できる色って実は意外と幅広くて、ディスプレイで完全に再現するのは限界があるんです。

AdobeRGB比100%のディスプレイなら、大自然の彩りもポートレートの細やかな陰影も、よりキレイに見られるようになります。

ただし、AdobeRGB比100%でも人間が認識できる色をすべて映せるということではありません。

事前のキャリブレーションは必要

キャリブレーターを設置

実際に4Kディスプレイで今まで撮影した写真をチェックしてみたんですが、風景写真はとくにパリッと表示されていい感じ。

ポートレートもピントがどこに合っているかハッキリわかりますね。(失敗しているのもよくわかってしまう・・・)

抜群にキレイなディスプレイですが、環境光に合わせてきちんとキャリブレーションしておく必要はあると感じました。

個体差はあるでしょうけど、キャリブレーション済みのMacBook Proと比べると赤みが結構強い印象。

同じ写真データをiPad Proと見比べてみても、赤〜オレンジの彩度がとくに強い感じでした。

解像度の高さと色味の正確さは別問題なので、AdobeRGB比100%の高いポテンシャルを全力で発揮してもらうためにも一手間かけたほうがよさそうです。

ノングレア加工で写真が見やすい

蛍光灯の映り込みをチェック

DAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWの4Kディスプレイは、ノングレア加工が施されていて蛍光灯などが映り込みにくいです。

左側のMacBook Proは光沢タイプの保護フィルムを貼っていることもあって、がっつり蛍光灯が写り込んでいますね。

「ノングレアのマットな質感より、ツヤツヤした画面のほうが写真がハッキリ見えて好き!」

という人もいるので、最終的には好みの問題ではあります。

64GBメモリでRAW現像の処理は早くなるか

ここまでDAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWの基本スペックや4Kディスプレイについてご説明しましたが、いよいよ処理能力に迫っていこうじゃないですか。

6コアのCore i7-8700Kプロセッサーと高性能なグラフィックスを搭載、メモリも上限の64GBまで増設いただいた、約45万円するノートパソコン。

メモリ16GBを積んだ約27万円のMacBook Pro(13インチ、Early 2015)と比較しながら、検証してみました。

RAWデータの等倍表示にかかる速度

まずはD810のRAWデータをLightroomに取り込んで、スムーズに等倍表示できるかをチェックしてみました。

MacBook Proの等倍表示を撮影したムービーがこちら。

画面の下側、【読み込み中】が表示される時間は10秒前後・・・

写真を等倍表示してチェックしたいとき、読み込みに時間がかかっていつもイライラしています。

ではDAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWで同じデータを表示すると、どれくらい差があるのでしょうか。

おわかりいただけたでしょうか。

【読み込み中】が表示されていたのは、たったの1〜2秒程度。

めっちゃ早いです。

感覚的には、シロッコが乗ってきたメッサーラくらい早いです。

有効画素数3635万画素を誇るD810のRAWデータでこの速度ですから、2400万画素くらいのRAWデータなら一瞬で等倍表示できそう。

LightroomでRAWデータを書き出し

等倍表示だけではなく、RAWデータの書き出しにどれくらい時間がかかるのかもチェックしてみます。

D810のRAWデータを以下の条件でLightroomから書き出してみました。

  • 画質:100
  • リサイズなし
  • 解像度:350
  • メタデータ:すべて
  • 透かし:なし

まずはMacBook Proで書き出し中の様子をムービーで撮影してみました。

三脚も使用せず、手ブレしまくりでムービー撮影の下手っぷりが顕になっております。

ムラはあるものの、15秒前後で1〜2枚を書き出していますね。

ブログに掲載する写真だと画質80の解像度72、長辺1400pxなどで出力するので、書き出しスピードはもうちょい早くなります。

ではまったく同じデータ&同じ条件で、DAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWから書き出すとどうなるのでしょうか。

書き出し中の様子を撮影したムービーはこちら。

もうね、あからさまに早い。

シャアザク、いやそれ以上。

MacBook Proもノートパソコンのなかでは高性能なほうだと思ってましたが、なんだか自信喪失。

ハイスペックなパソコンでRAW現像すると、ここまで早くなるんですね。

230枚のRAW現像にかかった時間

MBPの書き出しにかかった時間

結果的に230枚のRAW現像にかかった時間は、MacBook Proだと36分。

普段だとお風呂に入る前に書き出しボタンを押して、のんびり入浴。

もしくは寝る前にポチッと。

ではDAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWでまったく同じデータを書き出した場合、どれくらい早くなったのかというと。

RAW現像にかかった時間

約9分・・・なんと3分の1以下に短縮。

12機のリックドムをガンダムに全滅させられたコンスコンもシャアに土下座するレベル。

長めのトイレに行って返ってきたら書き出しが終わってるだなんて、MacBook Proでは考えられませんでした。

毎日、何百枚と撮影しているプロカメラマンからすると、喉から手が出るほど欲しいマシンではないでしょうか。

ファンの排気音はそこそこ大きい

圧倒的な処理速度を誇るDAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWですが、書き出し中の排気音は結構大きいですね。

時速300kmで疾走するF1マシンが駆け抜ける音ほどではありませんが、フィーーーーーーンと、そこそこ大きめの音がします。

MacBook Proでも書き出し中は、シューーーーーっと排気音はするものの、感覚値としては2倍くらいの大きさ。

先日、マウスコンピューターさんの本社でDAIVシリーズについてインタビューしたとき、「パソコンの性能が上がるほど、発熱をどう処理するかが問題。」と教わりました。

パソコン内部の発熱を処理するために、どうしても排気音は大きくなってしまうのでしょう。

それと、排気口からはそこそこ温かい風が出てきます。

冬場だと暖を取れそうなくらい。

パソコンの背面には熱に弱いモノを置かないようにしないとです。

DAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWは誰におすすめか

DAIV-NG7620M1-M2SH5-RAW

圧倒的な性能を見せつけてくれたマウスコンピューターのDAIV-NG7620M1-M2SH5-RAW。

性能に見合った価格のため、カメラ初心者の方におすすめできるモデルではありません。

17.3インチのディスプレイで、重量も約4.5キロと持ち運びにも不向き。

このパソコンを買うべき人は、ノートパソコン1台でRAW現像やレタッチを完結させたいハイアマチュアカメラマンをはじめ、日々写真編集に追われるプロカメラマン。

写真の読み込みや等倍表示、書き出し速度など、処理時間が半分以下に短縮されると考えれば、40万円前後の投資は決して高くありません。

DAIV-NG7620シリーズは30万円前後のモデルもあるため、用途に応じてカスタマイズすれば費用を抑えることも可能。

「4KのキレイなディスプレイでRAW現像やレタッチがしたい」

「少しでも処理スピードを早くして、日々の作業効率を高めたい」

とお考えの方は、パソコンを買い換えるときにDAIV-NG7620M1-M2SH5-RAWをぜひチェックしてみてください。