Lightroomで現像中の様子

写真が趣味だなんて、なんと罪深い世界へ足を踏み入れたのでしょうか。

交換レンズや三脚、カメラバッグに防湿庫、お金がいくらあっても足りません。

そしてカメラの高機能化、高画素化が年々進んでいくなか、世のカメコたちはいつか気づくのです。

パソコンのスペックも上げないとダメだ……と。

快適なRAW現像をはじめ、イメージ通りの画を作り出すためには、パソコンにも相応のスペックが求められる時代。

とはいえカメラとレンズと美人モデルのことは詳しくても、パソコンのことはよくわからない……という人も多いですね。

RAW現像用パソコンを選ぶとき、どういった点をチェックすればいいのか、この記事で詳しく解説します。

パソコンの買い換えを検討中の方は、ぜひご覧ください。

RAW現像用にオススメのパソコンとは

MacBook Proで仕事中

RAW現像用にオススメなのは、ズバリ高性能なパソコンです。

性能が高ければ高いほど、RAW現像はサクサク快適になります。

高性能といわれてもよくわからん! という意見はごもっともですので、具体的に見ていきましょう。

基本事項のおさらいとなるため、ある程度パソコンに詳しい方はこちらからご覧ください。

CPU

CPUとは、Central Processing Unitの略で、人間でいえば脳みそにあたります。

「インテルハイッテル」が搭載されていればOK、というほど安易なものではありません。

Windowsに95や98、MeやXPというモデルがあったように、インテルにもいろいろ種類があります。

怒られそうなくらいざっくり説明すると、以下のようなちがいがあります。

  • Core i9:飛び抜けて高性能
  • Core i7:いい感じに高性能
  • Core i5:標準レベルの性能

一般的な事務用パソコンではCore i5搭載モデルが多いですね。

写真の編集、RAW現像を考えるなら、Core i7搭載モデルを狙いたいところ。

厳密に見ていくとCore i7にも6コアと4コアなど、いくつかモデルがあります。

6コアというのは、脳みそが6つあるとイメージしてください。

たくさん脳みそがあれば、写真のことを考えながら、もうひとつの脳でアニメのことを考えたり、老後の心配もできます。

スペックが高いほど値段も上がるため、まずはCore i7搭載モデルなら安心という点だけ押さえておきましょう。

メモリ

価格.comやAmazonでパソコンを物色していると、必ずメモリという表記を見かけます。

日本語の目盛りではなく、記憶を意味するMemoryのこと。

CPUを脳みそに例えるなら、パソコンのメモリとは机。

メモリが2GBのパソコンは、マクドナルドのカウンターくらいの広さしかありません。

バリューセットのトレイを置いたら、食べ終わるまでなにもできない状態。

8GBならサイゼリアの4人席くらいの広さがあるので、ミラノ風ドリアと小エビのサラダを食べながら、A4の資料を広げた状態でパソコン作業ができます。

あくまでたとえ話なので、メモリ8GBのパソコンを購入してもミラノ風ドリアはついてきません。

個人的には、小エビのサラダよりやわらかチキンのサラダが好きです。

少しマジメに解説するなら、メモリが多いほど、いろいろな作業をサクサク同時進行できるということ。

RAW現像はメモリを大量に必要とするため、最低でも8GB以上は欲しいところ。

Youtubeで作業用BGMを聞きながらLightroomで写真を現像しつつ、SlackやChatWorkで仕事のやりとりをするなら、メモリはたくさん積んでおくのが正解です。

ストレージ

ストレージとは記憶容量のこと。

うちの次女はもうすぐ1歳になるんですが、あなたははじめて自分の足で立てたときのことを覚えていますか?

覚えていたらちょっと恐怖ですけど、人間がすべてを記憶できないように、パソコンの記憶容量にも限界があります。

HDD1TBと書かれていたら、ハードディスクドライブに1TB(1,000GB)分のデータを保存できるということ。

画素数と画質で変動しますが、写真のRAWデータは1枚で約20MB、JPEGなら1枚で3〜7MB程度。

ストレージが多いほど、たくさんの写真データを保存できるということです。

HDDとSSDのちがいとは

最近のパソコンはHDDではなく、SSDと書かれていることも多いです。

SSDはソリッドステートドライブの略。

HDDとSSDの特徴を簡単にまとめると以下の通りです。

HDD SSD
処理速度 三角 二重丸
軽さ バツ 丸
価格 丸 バツ
記憶容量 二重丸 三角
耐久性 二重丸 三角
静音性 三角 二重丸

早くて軽くて高いのがSSD、たくさん保存できて価格も安いのがHDD、くらいの認識で問題ありません。

SSDとHDD、両方搭載しているパソコンもよく見かけます。

個人的にはSSD搭載モデルで、容量は256GBもあれば十分かと。

外付けHDDやクラウドストレージを活用

自宅用NASの設置を検討中

RAW現像をするなら、ストレージはたくさんあったほうがいいのでは? と思う方もいるでしょう。

たしかにSSD256GBでは、パソコンにデータをたくさん保存できません。

保存したい写真枚数が多いときは、外付けのHDDやNAS、クラウドストレージを利用しましょう。

私はなるべくパソコン上でデータを保管せず、現像が終わったものはすぐにNASへデータを移しています。

保存容量を増やせるだけでなく、万が一HDDが壊れたときのためのバックアップも自動でできます。

外付けHDDやNASは物理的に邪魔という致命的なデメリットがあるため、家にモノを増やしたくない人はクラウドストレージがオススメ。

Amazonのプライム会員ならプライムフォトが使えますし、DropboxやOneDrive、iCloudなど、さまざまなサービスが使えます。

年間で数千円程度かかりますが、カメラやレンズに使ってきたお金を考えれば、大した出費ではないですよね。

sRGB比

事務作業をしたり、エッチな動画を見るくらいならCPUとメモリ、ストレージを調べる程度でおおむねOKといえるでしょう。

写真をいじる前提でパソコンを選ぶなら、ディスプレイのsRGB比もチェックしましょう。

sRGBについては、EIZO株式会社のサイトに掲載されている内容がわかりやすいです。

PC関連で標準的な色域となっているのは、IEC(国際電気標準会議)が1998年に作成した国際規格の「sRGB」だ。

sRGBは Windows環境における標準の色域として定着しており、たいていの場合、液晶ディスプレイやプリンタ、デジタルカメラ、各種のアプリケーションなどは、sRGBの色域を違和感なく再現できるように設計されている。

画像データを入出力する機器やアプリケーションをsRGBに対応させることで、入力時と出力時の色の差異を小さくすることが可能だ。

ディスプレイの色域について書き出すとキリがないため、詳しく知りたい方は引用元のサイトをご覧ください。

丁寧に現像して、時間をかけてレタッチしたのに、いざプリントしたら全然イメージとちがう色だった……なんてことは避けたいですよね。

RAW現像用にパソコンを選ぶなら、sRGB比が95%や99%など、なるべく高いものを選びましょう。

マウスコンピューターのDAIVシリーズ

DAIV-NG5720S1-SH2

RAW現像用パソコンを選ぶための基礎知識をご理解いただいたうえで、ここから本題に入ります。

今回、マウスコンピューターさんからRAW現像にぴったりなパソコンをお借りしました。

クリエイター向けのノートパソコン、DAIV-NG5720S1-SH2というモデル。

パナソニックやDELL、Appleならともかく、マウスコンピューターってどんな会社なの? と疑問に思う方も多いでしょう。

今回ご連絡をいただくまで、私自身、マウスコンピューターのことはあまりよく知らなかったのが本音です。

パソコンのスペックをご説明する前に、マウスコンピューターについて少し触れてみましょう。

マウスコンピューターとは

マウスコンピューター

株式会社マウスコンピューターは、2006年に設立された比較的新しい会社。

コスパの良いパソコンを作る会社として、知名度も上がってきています。

株式会社MCJのグループ会社で、マウスコンピューター以外にもPCパーツや周辺機器等の販売を手がける会社がグループ内にあるようです。

マウスコンピューターは、東芝や富士通などの国内パソコンメーカーとは異なり、BTOパソコンを販売。

BTOとはBuild To Orderの略で、受注生産を意味します。

国内メーカーのパソコンを買うと、クソみたいな必要ないソフトがいっぱいインストールされているじゃないですか。

BTOパソコンなら不要なソフトは一切インストールされておらず、用途に合わせてカスタマイズできるところが魅力です。

安心・安全の国内生産

中国で生産されているパソコンも多い中、マウスコンピューターは開発から製造まで一貫して国内生産。

長野県の飯山市というところに工場があるそうです。

国内生産なのに価格が安いっていうのは、すごいですね。

24時間365日サポート対応

マウスコンピューターの売りのひとつが、24時間365日対応可能なサポート。

さらに96時間以内で修理が可能とのこと。

夜中とかお正月はさすがに休みなよ……って思っちゃいますが、年中無休で働いている人たちにとってはうれしい対応。

LINEでのサポートにも対応しているそうで、このあたりは他のメーカーもマネすべきですね。

乃木坂46のテレビCMが猛烈にカワイイ

マウスコンピューターといえば、乃木坂46のこのCM。

うちの長女(3歳)もテレビでマウスコンピューターのCMが流れたときは、音楽に合わせて踊っていました。

このCMでマウスコンピューターの存在を知った人も多そうですね。

カワイイかよ。

DAIVシリーズとは

DAIVシリーズ

今回お借りしたDAIV-NG5720S1-SH2は、マウスコンピューターのDAIVシリーズのひとつ。

RAW現像や写真編集に限らず、動画編集やムービー制作、イラストやマンガ制作など、クリエイターやエンジニア向けに作られたモデル。

デスクトップタイプだと、5,000万画素のRAW現像データもサクサク現像できるモデルがあるみたい。

Youtube動画を作る人にとっても、動画制作は写真編集以上にパソコンのスペックが求められますから、用途に合わせてカスタマイズできるのは魅力ですね。

その他のシリーズ

マウスコンピューターではクリエイター向けのDAIVシリーズ以外にも、以下のようなシリーズをラインナップ。

  • mouse:メインブランド(一般的なパソコン)
  • MousePro:ビジネス用パソコン
  • G-Tune:ゲーミングパソコン

ビジネス用途では必須のオフィス(ExcelやWordなど)搭載型のモデルも、コスパ抜群。

DELLやHPと同スペックで比べてみると、モデルによっては2万円近く安く買えるようです。

比較のために用意した自前パソコン

今回お借りしたマウスコンピューターの実力を正しくチェックするために、自前のパソコンを2台用意しました。

マックブックプロ(Early 2015)

現在メインで使用しているのは、2016年に購入したマックブックプロ。

はじめてのマックで最初は少し戸惑いましたが、今では手放せない存在に。

丸2年、ほぼ毎日使用しているため、ディスプレイのコーティングがはがれてきてしまいました。

修理に出せばきれいなディスプレイに戻るのかしら。

バッテリーも若干ヘタってきていますが、まだまだ使い続けるつもりです。

レッツノート(CF-SX4)

もうひとつは「出張族の友」と呼んでふさわしいレッツノート。

Windowsパソコンとしては、かれこれ7年以上愛用しています。

現在使用しているのは、2015年1月に発売されたCF-SX4というモデル。

記憶が少々曖昧ですが、発売後すぐに買い替えたので3年以上使っているはず。

パソコンのCPUや基本スペックを比較

まずはCPUやメモリ、グラフィックスなどの基本スペックを比較してみます。

基本スペック マウスコンピューター マックブックプロ レッツノート
型番 DAIV-NG5720S1-SH2 MacBook Pro (Retina, Early 2015) CF-SX4JDYWR
CPU Intel Core i7-7700HQ 3.1GHzデュアルコアIntel Core i7 Intel Core i7-5500U
コア数 4 2 2
グラフィックス GeForceR GTX 1060(3GB) Intel Iris Graphics 6100 1536 MB インテルR HD グラフィックス 5500
メモリ 16GB 16GB 8GB
ストレージ SSD 256GB、HDD 1TB フラッシュストレージ 512GB SSD 256GB
価格(税込) 186,624円 275,184円
※実際に支払った金額
243,860円
※yodobashi.comの価格

まず注目すべきは、なんといっても価格ですね。

マックブックプロより高性能なCPU、大容量のストレージを搭載しているにも関わらず、DAIV-NG5720は10万円近く安いです。

CPUはいずれもInterのIntel Core i7ですが、コア数にちがいがあります。

DAIV-NG5720は脳みそが4個あるので、あんなことこんなことを同時に進行できちゃいます。

この3台を比較するとレッツノートがしょぼく見えますが、事務作業をするうえでは十分すぎるスペック。

ただしRAW現像や写真の編集という点で見ると、デュアルコア、メモリ8GBは少々心もとないです。

メモリを増設できるかどうか

パソコンのスペックを見るとき、メモリを増設可能かもチェックすべき。

今回比較したレッツノートとマックブックプロは、これ以上メモリを増設できません。

その点、DAIV-NG5720は最大64GBまでメモリを増設可能。

メモリを増やすほど値段は高くなりますが、高くてもハイスペックなパソコンを使いたい! という人は私を含めたくさんいます。

メモリを64GBも積んだパソコンは、いまだかつて使ったことがないのですが、どれだけサクサク動くのでしょうか。

いつか使ってみたいです。

写真編集に高性能グラボは必要か

DAIV-NG5720は、GeForceR GTX 1060というハイスペックなグラフィックボード(グラボ)を搭載しています。

グラボとは、パソコンで映像を出力するときに活躍するパーツ。

パソコンでファイナルファンタジーのような3Dゲームをプレイするなら、高性能なグラボを搭載しないと映像処理が追いつきません。

では写真編集において高性能なグラボが必要かというと、ないよりはあったほうが絶対にいいです。

高解像度の写真データも、サクサク画面表示できます。

動画編集でも高性能グラボは力を発揮するため、写真も動画も編集したい! という方はCPUやメモリ、ストレージ以外にグラフィックスの性能もチェックしてみましょう。

グラボの名称はさまざま

ここではグラフィックボードと表記しましたが、実は名称がいろいろあります。

  • ビデオカード
  • グラフィックカード
  • グラフィックスカード
  • グラフィックスボード

名称はちがえど、全部同じものを意味します。

ややこしいですね、誰か統一してください。

パソコンの大きさ・持ち運びやすさを比較

パソコンの大きさを比較

私は毎日パソコンを持ち歩くため、大きさや持ち運びやすさはとても重視します。

それぞれの大きさを表にまとめると以下の通り。

大きさ マウスコンピューター マックブックプロ レッツノート
385mm 314mm 295mm
奥行 271mm 219mm 197.5mm
高さ 27.4mm 18mm 25.4mm
重量 2.8kg 1.58kg 1.17kg

幅と奥行ではレッツノートがもっともコンパクトですが、意外と分厚さがあります。

マックブックプロは高さが18mmとスリムボディ、カメラバッグに入れてもかさばりません。

マウスのDAIV-NG5720はデカくて重い、と持ち運びやすさという点では少々厳しい評価です。

インターフェイスの利便性

3台のパソコンのインターフェイス

RAW現像用パソコンを選ぶときはインターフェイスも重要です。

3台のパソコンのインターフェイスも比較してみました。

重ねてみるとマックブックプロの薄さが際立ちますね。

左側面の様子

こちらは左側面。

DAIV-NG5720とマックブックプロにはMini DisplayPortが2つ、外部のディスプレイと簡単につなげます。

レッツノートはRGBとHDMIのみですが、外部会場でプロジェクターにパソコンをつなげる機会が多い私としてはRGB端子があるのは重宝します。

右側面の様子

右側面にはSDカードスロットなどが用意されています。

ノートパソコンでCFカードやXQDカードのスロットを搭載したモデルは見たことがないので、ミドルクラス以上のカメラを持っている方は別途リーダーが必要ですね。

DAIV-NG5720はTypeCのUSBにも対応しているのがいい感じ。

私が使っているマックブックプロは2015年モデルのため、SDカードを直接ぶっさせますが、2016年以降のモデルは別途アダプタが必要。

TypeCだけにしたのは改悪だと個人的に思っているのですが、実際の使い勝手はどうなんでしょうか。

好みが分かれるところですが、私はデザイン性よりも実用性重視で選びたい派。

UCBポートもたくさんあったほうが絶対便利。

背面の様子

DAIV-NG5720は背面にもUSBポートが1つ。

作業中、電源ケーブルって意外と邪魔なので背面に接続できるのは便利ですね。

キーボードとトラックパッド

DAIV-NG5720S1-SH2のキーボード
MacBook Proのキーボード
レッツノートのキーボード

キーボードもパソコンを選ぶうえでの重要ポイント。

DAIV-NG5720はテンキーも搭載されていて、事務仕事でも使いやすそう。

指紋認証機能もあるため、セキュリティも安心。

吉良吉影に手首ごと持っていかれたら無意味ですが。

トラックパッドについてはマックブックプロが頭ひとつ抜けている感じ。

DAIV-NG5720もスムーズに動作しますが、マックのテュルテュルした操作感が個人的に好きです。

見落としがちな電源アダプター

電源アダプターの比較

マウスコンピューターのパソコンを触ったのは今回がはじめてなのですが、電源アダプターの大きさに驚きました。

レッツノートの3倍くらい大きい……

デスクに置いておく分にはそこまで気になりませんが、パソコン持ち歩き族の私としてはちょっとヘビーな荷物。

調べてみたところ、厚さ17mmで持ち歩きに便利な電源アダプターもあるみたい。

パソコンを持ち歩く前提なら、オプションでコンパクトな電源アダプターを選んだほうが良さそうです。

カメラバッグに入れやすいか

普段使用しているカメラバッグ

カメラを持ち運ぶとき、Loweproのプロタクティック450AWというバッグを使っています。

容量19Lのそこそこ大きめのバッグ。

カメラ2台にレンズ数本、クリップオンストロボ2台、マックブックプロとたっぷり入りますが、家に帰ってくると肩が内出血しています。

妻曰く、男もたまには血を流したほうがいいとのことで、健康に役立っていると前向きに考えています。

持ち運びやすいMBP
バッグにきれいに収納

バッグの背面にPC用のスペースがあり、いつもはマックブックプロを入れて持ち歩いています。

ご覧のとおり、すっぽりスムーズに入ります。

バッグに張り付いている味付け海苔みたいなものはパーマセルテープ。

バッグの内面にペタペタ貼り付けておけば、ちょっとしたときに使えて便利なのでオススメ。

粘着力が弱いので、拘束には向きません。

ではDAIV-NG5720も入れてみます。

バッグに入らないパソコン

なんということでしょう……

バッグに入りませんでした……

15インチのマックブックプロなら入るというレビューを見たことがあったのですが、15.6型は少々大きすぎるみたい。

マックブックプロと比べて1センチ近く分厚いですし、甘く見ていました。

無理やり詰めこんだら入るかな……? と少し頑張ってみましたが、バッグが壊れそうだったので断念。

マウスコンピューターのDAIVシリーズには14型のコンパクトタイプもあるので、毎日持ち運ぶことを考えるなら、小さいモデルを買ったほうがよさそうですね。

液晶パネルのスペックを比較

液晶パネルの比較

事務仕事用のパソコンならともかく、写真のRAW現像用と考えると、液晶のスペックがとても重要。

それぞれのスペックを表にまとめました。

液晶パネル マウスコンピューター マックブックプロ レッツノート
大きさ 15.6型 13.3型 12.1型
特徴 フルHDノングレア Retinaディスプレイ TFTカラー液晶
sRGB 95% 98%
※非公式情報
不明
解像度 1920×1080 2560×1600 1600×900
LEDバックライト ×
IPS方式 ×

レッツノートはとても素晴らしいパソコンですが、写真編集に向いていないと断言できるのは液晶に理由があります。

かつてレッツノートでLightroomやPhotoshopを使っていたとき、猛烈にストレスを感じていました。

というのもレッツノートで編集した写真をiPhoneでチェックすると、全然ちがう色になってしまうのです。

メインのパソコンをマックブックプロに変えてからは、色への不満はほとんどなくなりました。

DAIV-NG5720もsRGB比95%とのことで、パッと見た感じでもマックブックプロの色とかなり近いように感じます。

コントラストが高めの、こってりした発色ですが、画面の大きさもあってとても見やすいです。

ノングレアパネルは目がチカチカしない

ノングレアパネル
Retinaディスプレイ

ノングレアパネルというのは、光が反射しにくいディスプレイのこと。

たとえばマックブックプロは、ディスプレイがツルッツルで蛍光灯などがバッチリ映り込みます。

作業場所によっては角度をうまく調整しないと、見えづらくなってしまうという欠点があります。

その点ノングレアパネルは、つや消しスプレーをガンプラに吹きかけたときのようにマットな質感。

光を反射しにくいため、蛍光灯が映り込みやすいカフェでも作業しやすいというメリットがあります。

ただしパッと見た印象では、マックブックプロのディスプレイのほうが写真は色鮮やかに見えますね。

作業のしやすさではノングレアですが、どちらも一長一短です。

定期的なキャリブレーションは必要

キャリブレーターを設置

sRGB比が高いといわれるマックブックプロでも、こまめにキャリブレーションしないと色が徐々にズレます。

20万円以上するEIZOのプロ用ディスプレイでもキャリブレーションは必要。

モニターは使い続けていくと、白色の色温度と、明るさが少しずつ変化していきます。(中略)200時間に1回程度の頻度でキャリブレーションを行うと、常に安定した色を保つことができます。

パソコン単体でキャリブレーションはできないので、私はX-riteのi1Display Proを使用、2ヶ月に1度くらいチェックしています。

マウスのDAIVシーリズもRAW現像用として使うときは、i1Display Proのようなキャリブレーションツールをいずれ買わないとですね。

写真のプリントなんてしないし、自分ひとりで楽しめればそれでOK、ということであればキャリブレーションは無視してもいいかもしれません。

キャリブレーション対応のディスプレイ

なぜカラーマネジメントモニターを購入

写真の色にこだわるなら、いずれはEIZOのプロ用ディスプレイを購入することになるのでしょう。

でも趣味で写真を楽しんでいる人にとって、20万円を超えるディスプレイはちょっと高いですね。

レンズになら20万円を出せるのに、ディスプレイだと高く感じる不思議現象。

私はBenQのカラーマネージメントモニターSW2700PTを愛用しています。

27型のノングレアパネル、sRGBも99%、価格は約7万円とコスパ抜群。

EIZOのディスプレイと比較すると、さすがにスペック上で見劣りはしますが、実用面で必要十分なスペックを誇ります。

DAIVシリーズとSW2700PTを組み合わせて使えば、かなり快適な作業環境を作れそうです。

RAW現像の処理速度を比較

Lightroomの書き出し設定

基本的なスペックをご理解いただいたところで、RAW現像の処理速度がどれくらい変わるのかを実験してみます。

用意したのはニコンのD810で撮影したRAWデータ100枚。

有効画素数は3,635万、RAWデータ1つで約40MB。

JPEGデータ(Lサイズ、画質fine)も1つで約15MBと、ストレージがどれだけあっても足りません。

Lightroomの書き出し条件は以下のように設定しました。

  • 画像形式:JPEG
  • 画質:100
  • カラースペース:sRGB
  • 画像のサイズ:未調整(撮影データそのまま)
  • 解像度:300
  • メタデータ:すべてのメタデータ(人物情報や撮影場所の情報は削除)

まったく同じデータ、まったく同じ書き出し条件。

果たしてRAW現像の処理速度にどれくらい差が出るのでしょうか。

マックブックプロ

マックブックプロでRAW現像
MBPの処理速度

まずはマックブックプロで書き出してみたところ、約8分という結果になりました。

普段だと書き出し中にほかの作業を進めているので気になりませんが、8分じっと待機するのはなかなかの苦痛です。

4544万画素を誇るニコンのD850に買い替えたら、もっと処理に時間がかかるのでしょうね……

DAIV-NG5720

マウスコンピューターでRAW現像
マウスコンピューターの処理速度

一方、マウスコンピューターのDAIV-NG5720で書き出してみたところ、5分ちょっとで書き出しが完了しました。

自分で検証してみて気づきましたが、今回のようにパソコンの処理速度を比較するときは動画のほうが圧倒的にわかりやすいですね……反省です。

それはさておき、マックブックプロより3分もRAW現像の処理速度が短縮。

たった3分? と思われるかもしれませんが、日々何百枚という枚数を写真データを処理する場合、この3分はとても大きいです。

よりハイスペックにカスタマイズすれば、もっと処理速度が早くなるのかと思うと課金欲がウズウズしてきます。

PSDデータの処理速度もチェック

レタッチ中のPSDデータ

RAWデータだけではなく、Photoshopで用いるPSDデータの処理速度もチェックしてみました。

D810で撮影したデータをレタッチすると、1つのファイルで500MBを超えることもザラ。

マックブックプロでレタッチしていると、PSDデータを開くときや保存するときに10秒〜程度かかります。

試しにDAIV-NG5720でレタッチしてみたところ、保存にかかる時間が若干短くなったような気がします。

正直に書いてしまうと、劇的に処理速度が早まった感じはなかったですね。

ファイルの保存には少々時間がかかるものの、その他の作業はサックサク。

レイヤーマスクにブラシで細かく書き込んでも、処理が遅くなったり、フリーズするようなことは一度もありませんでした。

それとPhotoshopでレタッチをするときは、大きい画面のほうが圧倒的に使いやすいですね。

写真編集用パソコンならマウスコンピューター

DAIV-NG5720S1-SH2

総論として、RAW現像用パソコンを選ぶならマウスコンピューターのDAIVシリーズはオススメ。

このスペックのパソコンを、20万円未満で買えるのはかなりお得。

今回お借りしたのは15.6型ですが、DAIVには14型のスリムタイプモデルもあるため、持ち運びを考えるならサイズを落としたほうが無難です。

ディスプレイの発色もいい感じですし、LightroomやPhotoshopの処理速度も文句なし。

Windows搭載のパソコンで、RAW現像や写真のレタッチがサクサクできるノートパソコンを探すなら、マウスコンピューターは要チェックですね。

よりハイスペックなデスクトップモデルをはじめ、AdobeRGB比100%の液晶を搭載したノートパソコンなど、プロカメラマンも納得のラインナップ。

用途や予算に合ったモデルがきっと見つかるので、パソコンの買い替えを考えている方はぜひチェックしてみてください。