「口がドブ臭い」
あの日、妻から突然告げられた事実。
どうにかしようとスマホで検索しては試行錯誤を繰り返す日々。
最終的に気付かされたのは、歯医者の重要性とドラッグストアの利便性でした。
このページには、33歳のおじさんが口臭対策に全力で取り組んだ結果と得られた知見を詳しくまとめています。
「私の口臭、大丈夫かな・・・」と気になる方は、ぜひじっくりご覧ください。
口臭は大きく5種類ある
そもそも口臭と一言でいっても、いろいろ種類が分かれていることを知っていますか?
公益社団法人 日本口腔外科学会によると大きく以下の5つに分かれているそうで、記載内容を簡潔にまとめました。
- 生理的口臭
- 飲食物・嗜好品による口臭
- 病的口臭
- ストレスによる口臭
- 心理的口臭
それぞれの内容についてより詳しく知りたい方は、以下リンク先をご覧ください。
生理的口臭
「朝起きたときに口がちょっと臭う・・・」
というのは生理的口臭の可能性が高いです。
顔の距離が30cm以内で気づく程度のニオイなので、普通に会話をしてるだけなら相手に嫌な思いをさせることは滅多にありません。
食事をしたり、歯磨きで解決できることが多く、治療の必要はないとのこと。
飲食物・嗜好品による口臭
ニンニクたっぷりの食事をすると、どうしてもニオイが気になりますよね。
ビールやコーヒーを飲んだときやタバコを吸った後などもニオイが気になりますが、半日も経てばニオイはほとんどなくなります。
時間の経過とともにニオイは消えていくので、こちらもとくに治療の必要はありません。
病的口臭
最近、いつ歯医者に行きましたか?
「健康診断でも何も問題なかったし・・・」
「ジョギングとかちゃんと運動もしてるし・・・」
と健康に自信のある人も多そうですが、歯周病やむし歯、歯石が溜まった状態も病的口臭に分類されます。
以下の引用文をご覧ください。
鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが原因で口臭が起こる場合もありますが、病的口臭の90%以上は口の中にその原因があり、歯周病、むし歯(う蝕)、歯垢(しこう)「歯の周りに付く細菌の固まり」、歯石、舌苔(ぜったい)「舌の表面に付くコケ状の細菌の固まり」、唾液の減少、義歯(入れ歯)の清掃不良などがあげられます。
私の場合、恐らく病的口臭でした。
というのも、4年以上歯医者とはご無沙汰でした。
4〜5年前に抜歯をして以来、歯医者になんて一切行ってなかったんです。
歯列矯正の専門医には通っていましたが、一般的な治療はしてくれないところだったのです。
ストレス・心理的口臭
ストレスや心理的な影響から口臭を引き起こすこともあるそうです。
過度にストレスを感じていると、口の中の唾液が少なくなってニオイを発するんだとか。
口臭に限らず、ストレスを溜めるのは良くないですね。
口臭を生み出す一般的な原因
口臭をどうにかしようと思ったとき、あなたは何をしますか?
歯を磨いたり、ブレスケアを食べたり、ガムをかんだり、ミンティアをなめたり。
いろいろ思い浮かびますよね。
口臭対策はいろいろありますが、原因を特定しないことにはすべてがムダ。
胃が原因の場合、どれだけ丁寧に歯を磨いてもニオイは消せないということです。
ここからは口臭を生み出す原因についても考えてみます。
胃
口臭対策で多くの人が最初に目をつけるのは胃じゃないでしょうか。
コンビニでもブレスケア(噛まずに飲むタイプ)などが販売されていますよね。
ブレスケアなどはニンニク料理を食べた後には効果を発揮しますが、決して万能ではありません。
私も真っ先にブレスケアを試してみたんですが、妻の反応は変わらず。
むしろいろんなニオイが混ざって余計に不快だったみたい・・・
ブレスケアで口臭を解決できないときは、胃以外のところに原因があるということです。
舌
口臭対策で舌に注目する人も多いですよね。
舌をキレイにするタブレットとか、舌専用の歯ブラシなども販売されています。
除去すべきは、舌苔(ぜったい)という舌が白っぽくなるアレです。
ただ、舌苔は比較的簡単に除去できます。
ガムを長時間かんでいるだけでも結構キレイになりますよね。
「舌苔をキレイにしたのに口臭が治らない・・・」
というときは、ほかの原因を考えてみましょう。
歯ブラシで舌苔をこすり落とす行為は舌を傷つける恐れがあるので、歯科医師としてはおすすめできないそうです。
歯
ブレスケアを飲んでも、舌苔をキレイにしても口が臭うときは、歯を疑ってみてください。
「毎食後、丁寧に歯を磨いているし!」
と自信満々の方もいるかもしれませんね。
私も、出張などで外出したとき以外、食後には必ず歯を磨いていました。
だから歯は問題ないと思っていたんです。
でもこれが間違いでした。
先ほど引用した一文をもう一度紹介します。
病的口臭の90%以上は口の中にその原因があり、歯周病、むし歯(う蝕)、歯垢(しこう)「歯の周りに付く細菌の固まり」、歯石、舌苔(ぜったい)「舌の表面に付くコケ状の細菌の固まり」、唾液の減少、義歯(入れ歯)の清掃不良などがあげられます。
歯周病やむし歯、歯垢や歯石なんて一切ない!
と自信を持っていえますか?
胃や舌を対策して、それでもニオイが消えないときは歯医者に行くのが正解です。
腸
最後にもうひとつ、腸に原因がある場合も考えられます。
毎日うんち出ていますか?
便秘、大腸ガン 食道や胃に食物が滞り腐敗が起こる場合に口臭を認めることがあるが、比較的少ない。便秘ではアンモニア臭が認められることがある。
「最近便秘がちで・・・」
という方はお通じを良くすることも試してみてください。
幸い私は毎日快便だったので、腸は容疑者から外れました。
歯医者でできる口臭対策
胃と舌に口臭の原因があれば、コンビニで買えるもので対策できます。
ただ、歯となると素人にはどうにもできません。
歯磨きを頑張ったところで限界があります。
「口臭対策で歯医者に行くなんて面倒くさい・・・」
と思う方もいそうですが、1年以上歯医者に通っていない方は早めに検討したほうがいいですよ、本当に。
歯垢・歯石の除去
歯石がたまると口って臭くなるそうです。
歯垢が作ったかたく固まった石灰分です。歯石がたくさん付くようになると口臭もひどくなってきます。また歯石が付くことにより歯周病を進行させます。
私が駆け込んだ歯科医でも同じことをいわれました。
食べかすが残っていると歯垢になって、歯垢が固まって歯石になって、そこからさらに歯周病や虫歯になっていったら、もう最悪。
歯周病や虫歯が進行すると、強烈なニオイを放つそうですよ。
ちなみに、4年ぶりの歯医者で心配していましたが、虫歯はありませんでした。
歯周病も目立った症状はないとのことで、一安心です。
ただ、歯グキが弱ってきているとのことで、歯ブラシを優しく動かすようにアドバイスされました。
かかった費用は約3,000円。
高いのか安いのか、私にはよくわかりません。
削られるのはしんどい
「歯石の除去ってどんなことをするんだろう・・・」
と不安になる人もいるかもしれませんね。
あれです、あれ。
待合室で待っていると聞こえてくる、キュイーーーーーン!!ってやつです。
4年以上歯医者に来てなかったこともあり、それはもうたっぷり削られました。
何度か痛みが神経に響いてきて、終わったときには完全にヘトヘト・・・
久しぶりに冷や汗をかいて、こまめに歯医者に通おうと決意しました。
ドラッグストアで買うべきもの
久しぶりに歯医者に来たので、口臭対策についていろいろ教えてもらいました。
3ヶ月〜半年に1回は歯医者に通ってクリーニングをしてもらうのがベストみたいですが、仕事が忙しかったりするとなかなか難しいですよね。
そこで、ドラッグストアで買える効果的な口臭対策グッズについてまとめました。
今日の帰りにでも買ってみてください。
歯間ブラシとフロス
どれだけ丁寧に歯ブラシを使っても、歯の隙間につまった食べかすを完璧に除去するのは難しいそうです。
すでに愛用している人も多いと思いますが、デンタルフロスや歯間ブラシは口臭対策にも効果が高いとのこと。
とくに私の場合、歯列矯正をしたこともあって歯に食べかすがつまりやすい状態になっていたみたい。
今はほぼ毎日、歯間ブラシで歯磨きの仕上げをしています。
安いものを毎日こまめに使う
歯間ブラシは高いものを買う必要はありません。
それよりもこまめに使うことが大切とのこと。
私が愛用しているのはこちら。
近所のドラッグストアで安かったので買ってみました。
よくあるデンタルフロスですが、写真の右側、先端部分が歯間ブラシになっていて便利なんです。
歯間ブラシとしては、テレビCMでおなじみ小林製薬のやわらか歯間ブラシが気に入っています。
針金のような歯間ブラシも販売されていますが、歯グキに刺さるような感じがするのでちょっと痛いんです。
やわらか歯間ブラシはその名の通り、先端がやわらかいので安心して使えます。
夜、丁寧に歯磨きをしたあと、フロスか歯間ブラシをするようにしているんですが、意外と食べかすが取れるんですよね。
歯磨きには一切手を抜いていないんですが、歯医者で言われたとおり、歯ブラシだけでは限界があるみたいです。
パナソニックのドルツは最強らしい
水流で歯間の汚れを吹き飛ばす、パナソニックのドルツも評判がいいですよね。
「気になるけど、デカくて置く場所がないし・・・」
と諦めていたんですが、最近は携帯できるコンパクトタイプも販売されているみたい。
近いうちに試してみるつもりです。
唾液増大グッズ
口が乾燥している状態もよくないそうで、唾液をたくさん出すのがいいとアドバイスをもらいました。
とくに年齢を重ねてくると、口が乾きやすくなるんだとか。
33歳で口がカラカラになることは少ないそうですが、舌苔対策にも効果があるそうなので、いろいろ調査してみました。
ガム
まずは定番中の定番、ガムです。
味の好みで選べばいいと思いますが、もっとも効果が高いと感じているのはクロレッツ。
緑や青、ピンクにオレンジなどいくつか種類がありますけど、一番長持ちするのは青かも。
ピンクも味は好きですけど、10分くらいで味がなくなるので唾液増大への貢献度は低そうです。
グミ
酸っぱい系が苦手でなければ、梅やレモン系のグミもおすすめです。
とくに梅は塩気もあって唾液がジョバジョバと出てきます。
ただ、口臭の原因になってしまう恐れがあるため、歯に詰まりやすいタイプのグミは避けたほうが良さそう。
間食が禁止されているような職場で働いている人は、舐めるだけで唾液ジョバジョバの【梅ねり】がおすすめ。
カバンの中にずっといれておくとひっついてしまう弱点があるものの、ジョバジョバ度トップクラスの商品です。
キャンディー
ガムやグミがダメなら、飴を舐めるだけでも唾液はじわじわと出てきますよね。
パインアメはコンビニでもよく売ってますし、唾液が出やすい気がします。
梅味の飴も売っているので、キライじゃなければ試してみてください。
ただし、飴ちゃんの舐めすぎは虫歯リスクが高まるかも。
マウスウォッシュ
ドライマウス用のマウスウォッシュって知ってますか?
リステリンのようにアルコールで口の中をぶん殴るような商品ではなく、唾液の分泌を促すタイプのマウスウォッシュがあります。
私はバイオティーンという商品を試してみました。
年配の方がメインターゲットのようですが、たしかに唾液がジュワジュワと出てくる感覚を味わえます。
キシリトールが配合されているみたいで、ほんのり甘いんです。
ただ、持ち歩くのは大変なのと、あまりコスパがよくないので強くおすすめはしません。
胃に作用するグッズ
焼肉や餃子、ラーメン二郎などを食べたときは、胃の対策も必要です。
ブレスケアは定番中の定番ですが、個人的におすすめしたいのはサクロフィール。
ブレスケアって強力なミントでごまかしているだけに感じるんですが、サクロフィールはニオイの原因そのものを無くしてくれるような気がします。
知名度はあまり高くないですが、ほとんどのドラッグストアで1,000円前後で販売されていますし、効果も高いですよ。
Twitterでも調べてみたら、愛用者がたくさんいるみたいです。
ワッィの推し、サクロフィールたん☺️💕
あのラーメン二郎 後の口臭も唸らせるという、名高い一品だょ!
はるかも殿方とごいっしょの際に、前日服用します☺️💕🙌オブラートにつつんだけど、二十代ですら気使ってんだから、加齢ジジィはだまって全員飲めの合図だよ🛎☺️ピピー pic.twitter.com/jdwVkzsyDH
— やったね!✌︎’ω’)✌︎ドッキリ大成功 (@osusitabetai777) 2018年10月11日
サクロフィール。眉唾ものかと思いきや、これまで試したものの中ではいちばん効く。しばらくすると口の中に残る不快感が薄まり、腹から吹き戻したときの臭いも確実に落ち着いている。これなら派手にニンニクしたい時の免罪符に十分なり得ると思った pic.twitter.com/joMWWGvcoR
— ざたまん🏕 (@XATAMAN) 2018年8月20日
すぐにできる口臭対策
①濡れたタオルで舌の汚れを拭き取る
白いタオルだとごっそり汚れが取れているのが分かります。何度もやさしく拭き取るのがコツ。舌ブラシは舌の表面を傷つけやすいので要注意。②サクロフィール錠
かなり自然に口臭をシャットアウト。舌が緑色になるので飲み方を工夫しよう。 pic.twitter.com/OIUhX4sC4E— まさちょ@ネットナンパ講師 (@pua_masacho) 2018年7月26日
サクロフィールの注意点は、効果を発揮するまで20〜30分程度かかることと、うんちが緑色になります。
それと濡れた手で触ると、手も緑になるので、汚れるとまずい衣類を着ているときは気をつけてください。
便秘に効果的なグッズ
「最近全然うんち出てない・・・」
という方は、便秘改善に効果を期待できる乳酸菌とかビフィズス菌を試してみてください。
レタスやごぼうを積極的に食べてみたり、水分をたくさんとったり、食生活を見直すのも大切ですよ。
適度な運動も大切らしいので、要は健康的な生活を目指しましょうということですね。
私は日々快便ですが、長女が便秘に悩んだときはオリゴ糖のお世話になりました。
食後にやるべき口臭対策
ドラッグストアで買える口臭対策グッズについてご紹介しましたが、ここからは食後にやるべき口臭対策について詳しくご説明します。
簡単にできることばかりなので、ぜひ試してみてください。
まずサクロフィール
「午後から取引先と会議なのに、ラーメン二郎食べちゃった(てへぺろ)」
というときは、食後すぐにサクロフィールを3〜4錠飲むことをおすすめします。
先ほどもご説明したように、サクロフィールは効果を発揮するまで少し時間がかかります。
会議の直前に飲んでも間に合わないため、食後すぐに胃へ放り込みましょう。
ニオイの強くないものを食べたときは、サクロフィールは不要です。
サクロフィールがドラッグストアに売っていなければブレスケアでもいいでしょう。
コーヒーのあとは水分補給を
「食後のコーヒーは絶対にかかせない」
という人も多いですよね、私もそのひとりです。
コーヒーも独特な口臭を生み出しますが、水を飲むことでおおむね改善できるみたい。
そもそもコーヒーは利尿作用が強く、必要以上に体内の水分を排出してしまうため、コーヒーを飲んだ後には水分を補給することが大切です。
タバコを吸っている人は、口臭云々ではなく体全体がニオッているのでまじ勘弁してください。
歯磨きと歯間ブラシ
時間に余裕があるなら、きちんと歯を磨いておきたいですね。
「歯磨き粉はどれを選べばいいの?」
と疑問に思う方もいるかも知れませんが、余程変なものでない限り、一般的なもので大丈夫みたいです。
私が今愛用しているのはブレスラボという商品。
虫歯予防という点で見ると、フッ素の配合された歯磨き粉なら一定の効果は期待できるそうです。
ただ、口臭予防という点では、歯磨き粉選び以上に丁寧に磨くこと、食べかすを残さないことのほうが大切みたい。
ドラッグストアで好きなものを選んでください。
歯を磨けないときは、せめて歯間ブラシもしくは爪楊枝で歯に詰まった食べかすは除去しておきたいところ。
携帯用のケースがついている歯間ブラシも多いので、ポケットに忍ばせておけば、気になったときにササッと使えますよ。
人前で爪楊枝を使うことに抵抗があるなら、トイレの個室などで隠れて使えば恥ずかしくありません。
ガムやキャンディー
爽快感の強い歯磨き粉の場合はとくに、口の中が必要以上に乾いてしまうこともあります。
歯のケアが終わったら、ガムやキャンディーで唾液をたくさん出しましょう。
歯磨きの仕上げみたいなものですね。
ただ、せっかく歯を磨いた後にグミなどをボリボリ食べていると、食べかすが詰まってしまいます。
好みに合わせてガムや飴、タブレットなどを選んでみてください。
ミンティアは香り乗せ
口臭対策でミンティアなどを持ち歩いている人も多いと思います。
ないよりあったほうがマシですが、香りを乗せる程度と考えたほうがよさそうです。
胃と歯、舌をケアしたうえで使わないと、目立った効果は期待できないかと。
個人的にはサワーレモン味が気に入っていて、程よい酸っぱさで唾液がジュワッと出てきます。
ミントの爽快感はあまりないですが、これで十分かなと。
怪しい口臭グッズに要注意
今回この記事を書いたのは、怪しい口臭グッズの多さに辟易したからという理由もあります。
口臭対策グッズについて調べていると、出てくるのは科学的根拠が不明確な商品ばかり。
一時期、水素水がブームになりましたが(今も続いているのかしら)、これを飲むだけで○○が大きくなる、△△を予防できるとか、そういう怪しい商品多すぎません?
もちろん、なかには本当に効果を期待できるものもあるのかもしれません。
ただ、一般的な口臭対策なら歯医者とドラッグストアで解決できることがほとんど。(なかには本格的な治療が必要なことも)
よくわからない商品に何千円、何万円と使ったところで、歯クソがびっしり溜まっていたらニオイなんて取れませんから。
ちょっとでも口臭が気になる方は、とにもかくにも、まずはお近くの歯科医院へ足を運んでみてください。
気づいていないだけで、歯石がたっぷり溜まっているかもしれませんよ。
最後に、肝心の私の口臭ですが、最近は妻から文句をいわれなくなりました。
加齢とともに口臭は発生しやすくなるらしいので、コツコツ努力を続けていきます。