自分でやってみないとわからないことって、たくさんありますよね。雑誌に載っている写真を見て「こんな写真、誰にでも撮れるわ!」と悪態ついていたくせに、いざやってみたら全然うまく撮れなかったり。
知識として知っていることと、実際に自分がやれることは別物、と若手向けの研修でえらそうに話したこともあるのですが、子育てにおいてもそれは同じことで。
子どもが2人になったら大変だろうな…と想像はしていましたが、いざ自分が当事者になってみると、ちょっと想像を超えすぎといいますか。丁寧に表現するなら、クッソ大変。
イヤイヤ期を舐めていた31歳
2歳になった頃から、イヤイヤ期に突入する子どもが多いらしい。何をするにも「イヤー!」とか「ダメー!」と、親のいうことを聞いてくれなくなる状態。
私自身、最低限の知識は持っていたつもりでした。実際、2歳の長女は言葉も上手に話せるようになって、言語と態度で拒否の意思を明確に示せるほどに成長。なかなかお風呂に入ってくれなかったり、ちゃんとご飯を食べてくれなかったり。
でもそれもかわいいものでした。拒否といってもダメよーダメダメ程度が多く、「所詮は2歳児、イヤイヤ期といってもこの程度よのう。」と余裕をぶっこいていた31歳の私。
だけど私が見ていたのは、蒲田に上陸したばかりの第二形態だったのです。
背ビレからビーム
きっかけは次女の誕生。今までずっと一緒だった母親と一週間近く離れたことも初めてで、やっと母親が家に帰ってきたと思ったら、そこには見知らぬ赤ん坊が。
そこで長女のストレスが臨界点を突破してしまったみたい。第三形態をすっ飛ばして、いきなり背ビレビーム炸裂。今までのイヤイヤは何だったのかと思うくらいに、イヤイヤの度合いがえげつないことに。
私が決死の思いで長女をあやそうとしても「ヤダ!!ママガイイ!!」の一点張りで、泣きながら口からもビームを放つ始末。ものを投げる、暴れる、大声で泣き叫ぶ。
一番困っているのは、妻が次女におっぱいをあげていると、「オッパイダメーッッ!!」と泣きながら妻の背中を叩いたり蹴ったりしてくること。これには参りました。
無人在来線爆弾投入
唯一の効果的な対策としては、私が次女の面倒を見て、妻が長女の面倒を見ること。次女がお腹をすかせて泣いたとき、長女が臨戦態勢になっているときは、粉ミルクで応戦。
少しでも長女の気を紛らわせようと、なるべく外へ散歩に連れ出そうとしたり、新しい絵本やおもちゃを買ってあげたり、考えうる手を続々と繰り出しているものの、一度スイッチが入ると米軍でもお手上げ状態。
最近は夜もなかなか寝てくれなくて、昨日も23時半頃までグズってた長女。2歳児ってこんなに遅い時間まで起きれるものでしたっけ…
それでも子どもはかわいい
長女の怒りを凍結させるには、耐え忍んで時が経つのを待つしかないのでしょう。少しずつ次女の存在を認めはじめて、頭をなでたり、かわいがってくれるそぶりを見せるようになってきました。
今は妻の実家で娘たちは寝泊まりをしていて、義理の父母にも連日連夜迷惑をかけまくっている状態。実家のベッドで娘を寝かしつけてから、一人寂しく自宅に帰る日々が続いています。
長女のヤル気スイッチが入ってしまうと丸の内が壊滅するレベルで大変ですが、それでも娘たちがクッソかわいいことに変わりはなくて。2歳児特設災害対策本部は今日も必至に子育てと向き合うのでした。
…頑張ります。