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フリーランスとして独立するための手続きや便利なサービスまとめ

フリーランスで独立するための必要手続きや便利なサービスまとめ

会社員を辞めて4か月が経ちました。日々しぶとく生きております。先日、独立を検討中の方とお会いする機会がありまして。初めてお会いしたのに、いきなり2人でメイド喫茶をキメたのは秘密にしておきましょうか。

会社を辞める前から進めておいたこと、フリーランスになってから始めたことなど、「萌え萌えきゅーんっ♪」とメイドさんと一緒に魔法を唱えながら話していたことを、改めて整理してみました。

今後、フリーランスとして独立を考えている方には、ほんのりと参考になる情報があるかもです。

退職前から準備しておいたこと

退職前から準備しておいたこと

まずは退職前からしこしこと準備しておいたことについて。私は早めに準備を進めましたが、いずれも会社を辞めてからでも問題ありません。

屋合を決めた

まず個人事業の屋号を考えました。開業届にも屋合を書く欄がありますし、事業用の印鑑を作るにしても、銀行口座を作るにしても屋合が必要になります。

商標登録されている名称などでなければ、基本的にどんな屋号でもいいみたいですね。お店を開業される場合は、店名を屋号にするのがわかりやすいかと。

私は考えるのが面倒だったので「オフィス○○」にしておきました。○○はガチの本名です。

事業用(屋合)のハンコを購入

契約書を結ぶときに必要になるので、屋合の印鑑を作っておきました。選んだのは2万円ちょっとの個人事業開業セット。値段がピンキリでしたが、チタンやら象牙やら印鑑にもいろいろあるんですね。

独立して4ヶ月、事業用の印鑑って使う機会がほとんどないので、もっと安いものでもよかったかも…

それと個人の実印を今まで作っていなかったので、この機会に実印も作っておきました。マンション購入などの予定はしばらくありませんが、いずれ必要になるかな…と。役所で印鑑登録もしておきました。

開業届を管轄の税務署へ提出

個人事業の開業届を税務署へ持って行きました。必要書類はあらかじめネット上でダウンロードできるので、自宅で書いておいたものを受付の人に渡したらそれで完了。いろいろ質問されたり、面接的なものがあるのかと思ってたら、意外なほどあっさり受理。

このとき、書類を2枚作って持って行くことをおすすめします。銀行で事業用の口座を作るときに開業届の控えを求められます。1枚は税務署に提出用、もう1枚はお持ち帰り用です。

私は1枚しか持って行ってなかったので、その場でもう1枚書くことに。めんどくさかった…

開業届と一緒に、青色申告の申請書も提出しておきました。こちらも同じく国税庁のサイトから書式をダウンロードできます。

私は退職前に開業届を提出したのですが、

事業の開始等の事実があった日から1月以内に提出してください。

とされているため、退職してからでも特に問題ありません。

事業用の銀行口座を作った

今まで使っていた個人の銀行口座をそのまま使ってもよかったのですが、事業用のお金と個人のお金をきちんと別々に管理したかったのと、対外的な見栄えを気にして、ちゃんと銀行口座を作っておきました。

みずほ銀行と楽天銀行、一応二つ作っておきました。メガバンクでは口座開設を断られることもある、と聞いていたのでビビッてましたが、手続きに行ってから1週間くらいで無事に口座開設。意外とすんなり作れました。

みずほも楽天も屋号で口座名義を登録できて、ネットバンキングにも対応。ただ、みずほのネットバンキングは「スマホからの利用なら無料」という不思議ルールだったのに、来年からスマホ利用も月額2,000円ちょっと取られるみたい。

頻繁に振り込みが発生するビジネスでもないので、ネットバンキングは利用を止めようかと考え中。

会社を辞めてから進めたこと

会社を辞めてから進めたこと

続いて退職してから進めた手続きなど。

国民年金へ切り替えた

独立後は会社員時代に加入していた厚生年金から国民年金へ切替が必要です。

国民年金の保険料はまとめて支払うとちょっと安くなるので、キャッシュに余裕があるうちにまとめで納付しておきました。

手続きの流れや、必要になる書類などについては、以下のサイトがわかりやすいです。

健康保険を任意継続した

健康保険についても切替の手続きが必要です。国民健康保険に切り替えるか、最大2年の任意継続をするかの2択。私の場合、任意継続した方が保険料を安くできたので、2年間は任意継続をすることにしました。

健康保険を任意継続するための手続きについても、以下のサイトがわかりやすいです。

仕事に必要な機材を先行投資した

メインの仕事についてはパソコンとネット環境さえあれば、一通りの仕事はできます。ですが写真の仕事についてはそうもいきません。MacBook ProやD810、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRなど、お金を生み出すために必要な機材へ先行投資。

通常、10万円以上の減価償却資産については固定資産として計上する必要があるようですが、「少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例」というものを利用すれば、30万円未満のものは一括で経費計上できるみたい。

この特例は平成28年3月31日までとなっていたのですが、先日確認したら平成30年3月31日までに延長されていました。限度額もあるため、どこまでを年内に経費計上するか考え中です。

お金の管理で使っているサービス

お金の管理で使っているサービス

個人事業としてスタートすると、入出金をきちんと管理していかないといけません。便利なサービスがたくさんありますが、私が今使ってるものをご紹介。

会計ソフトはやよいの青色申告オンライン

個人事業の青色申告をサポートしてくれる便利なクラウドサービスがあります。私が利用しているのは、やよいの青色申告オンライン。MFクラウドやfreeeなどもありましたが、大手で歴史のあるやよいでいいかな…と。

ただ使い始めてからわかったのですが、やよいはmacでの利用に最適化されておらず、事業用銀行口座の入出金情報を自動で取得できないのです。Windowsのパソコンなら自動取得できるみたい。

たくさんの取引先があるわけでもないので、今のところ大きな問題はないですが、ちょっと使いづらいのは事実。

今はMoneytreeというアプリも利用していて、クレジットカードの利用履歴や個人の銀行口座の入出金情報を、やよいの青色申告と連携させています。

Stapleで日々の経費を管理

電車やバスの交通費、カフェで作業したときのコーヒー代なども、数百円といえど経費として計上する必要があります。一つひとつパソコンで入力するのはかなりの手間ですが、私はStapleというアプリを使っています。

電車移動したら、都度スマホでポチポチ入力しておくと月末の処理がすごく楽。やよいの青色申告オンラインとも連携しているので、とても便利です。

見積書や請求書はMisocaで発行

見積書や請求書を無料で作成できるMisocaというサービスがあります。これものすごく便利。事業用の印鑑をスキャンして取り込んでおけば、いちいち請求書を印刷して捺印する必要もありません。

請求書の原本を郵送する場合は1通につき180円かかりますが、封筒や切手を購入して投函する手間を考えるとクッソ安い。何十通と送るわけでもないですからね。

請求書のPDFをメールで送るだけでOKなら、料金は一切かからないという神仕様。エクセルが苦手な人ほど、Misocaを使うべきですよ。

やよいの青色申告オンラインとも連携しているので、売掛金の管理も楽ちん。このサービスはほんと素晴らしい。

独立との関連性は薄いけど始めたこと

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会社員時代でもやれたことですが、独立してから始めたことには以下のようなことも。

ふるさと納税しまくった

今までやったことがなかったのですが、どうせ確定申告が必要になるんだから、と限度枠を超えない範囲でふるさと納税をしまくっています。新米をたんまりと送ってもらったり、和歌山の有田みかん10kgが届いたり、誰がどう考えてもお得です。

両親にも毛ガニを送りまして、節税対策もかねた親孝行をしてみたり。会社員時代からやっておけばよかったと後悔しています。

インフルエンザの予防注射をした

フリーランスのつらいところは、自分の代わりがいないこと。ひとりで稼いでいく以上、体が何よりの資本。外から帰ってきたら手洗いうがいは絶対しますし、外出中は基本的に常にマスク装着、こまめにアルコール消毒もしています。

インフルエンザの予防注射は気休め程度、みたいなことも聞いたのですが、やらないよりはやったほうがいいでしょうと。

風邪対策は頑張っていたものの、つい先日、食中毒で死にかけた私。今後は食べるものについても気を付けていきます。3日目のカレーはダメ絶対。

カーシェアの利用を始めた

ちょこちょこ車が必要になる場面も出てきたので、カーシェアの利用を始めました。車自体が高いのは当然として、駐車場代や自動車保険、車検代やガソリン代などを考えていくと、都内で車を持つことのハードルって高すぎる。

乗るとしても月に数回程度なので、カーシェアでいいじゃないと。利用した分だけお金がかかる、というわかりやすいシステムで気に入っています。長時間利用ではレンタカーより割高になるので、カーシェアとレンタカーをうまく使い分けていくつもり。

これからやること

これからやること

以上が会社を辞める前に準備していたことと、フリーになってから進めたことです。最後にこれからの予定についても少しだけ。

仕事頑張る

とりあえずこの先1年は何とか食いつないでいける見込みが立ってますが、3年後、5年後はまったくの白紙。既存の案件を頑張ることは大前提として、一向に成果が上がらないアフィサイトをいじったり、未来に向けた種まきも続けます。

写真の仕事にもっと舵を切りたい気持ちもありますが、年明けから徐々に既存の仕事が忙しくなるため、アクセルを踏みきれないもどかしい状況です。

せっかく自由に動ける身なんですから、生活していくためのお金はきちんと稼ぎつつ、いろんなビジネスに挑戦していきたいと思ってます。

適度にサボる

このブログを購読いただいている方には伝わっていると思いますが、独立してからというもの、平日の昼間に割と遊んでます。だって自営業者なんだもの。遊べるときには遊ばないと。

仕事が落ち着いているときは、夕方には帰宅して家事をしたり、娘と遊んだりもしています。2歳はカワイイ盛りなんて言われますが、まさにその通りでして。家族と過ごすことの大切さを痛感しています。

フリーランス一年生、コツコツ頑張ります

いざ書き出してみると、結構な文章量になってしまいました。

フリーランス歴の長い方からすると、私なんてペーペーの中でもペーのペーでしょうし、記事中でご紹介した各種サービスよりもっと便利なサービスもあるのかもしれません。

メイド喫茶でもお話ししたのですが、フリーになることは少なからずリスクがあるので、一概にはおすすめできません。ただリスクがある分、自由度も高いので、私には合っている働き方だと感じています。

今後、失敗したり壁にぶちあたることも多々あると思いますが、会社員生活にはもう戻れません(戻りたくない)。フリーランス一年生、日々コツコツと頑張っていきます。

POSTED COMMENT

  1. 通りすがり より:

    少額減価償却資産の特例は青色申告者のみですのでご注意を。
    なお、少額減価償却資産の特例を使った場合は償却資産税の対象になりますよ。
    ご存じであれば大変失礼しました。

  2. sukecom より:

    通りすがりさん
    コメントありがとうございます!
    償却資産税というのもあるのですね…!そこはまだ勉強できていませんでした。。

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