ニコンのマクロレンズAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED。本当に買ってよかったと、つくづく思っております。標準レンズとしても使いやすい60mmの画角で、被写体に触れるくらいまで寄ることもできるので、物撮りや花の撮影に大活躍。
桜の撮影で、その真価を存分に発揮してもらいました。
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDで桜の花びらを撮る
6万円前後とフルサイズ対応のレンズでは比較的低めの価格設定にも関わらず、ニコンのお家芸であるナノクリスタルコートも搭載されたこのレンズ。オートフォーカスも爆速で、しゅぱっと瞬時にピントが合います。
桜の花が風で揺れていても、すぐにジャスピン。構図を決めてぱしぱし撮りまくることができます。ピントが合ったところはシャープに解像、背景はしっかりボケてくれるので、ピンクの花びらを背景に持って来ると、何とも官能的な画を作ることができます。
わかっていただける方は少数かもしれませんが、桜の魅力はここなんです。
絞り解放でf/2.8と単焦点レンズと比較すると少し暗めではありますが、被写体に寄れる点を加味すると十分すぎる明るさです。絞り開放ではピントの合う範囲がえげつない浅さになるため立体的な花を撮影するには不向きですね。
今回は撮りたい花の形や背景のボケを見ながら、絞りを調整しつつ何度も撮影してみました。また、絞り開放付近では周辺減光が出てしまうため、今回のように桜を柔らかい雰囲気で撮りたいときはLightroomなどで処理が必要です。
この記事に載せている桜の写真はすべてLightroomで周辺減光を飛ばしています。
白い桜は白く仕上げるのが王道だと思う
桜の花びらはピンク、というイメージが私も強いのですが、実際は白い花びらの方が多いように感じています。石神井公園の桜はほとんどが白い桜でしたし、護国寺に咲く桜もピンクと白が半々くらいでした。
桜の撮影はホワイトバランスの調整が難しいですが、白い桜は白く仕上げるのがベストと思っています。
Twitterで桜の写真を見ていると、ホワイトバランスを無理やりいじって、写真全体が変に黄色くなっていたり、ピンクになりすぎていたり、白い花びらに無理やり着色しようとしているのがチラホラ・・・
好みの世界ではありますが、白い桜は白く仕上げた方が私は綺麗だと思っております。
桜との相性が抜群のマクロレンズ
お昼寝中の猫さんも1枚撮らせていただきました。人間に慣れきっているため、一切逃げる気配がありません。ギリギリまで寄ってぱしぱしと。等倍で見ると、おでこ付近の毛並みのシャープさがすごいです。
ニコンにはAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDという手振れ補正も搭載されたワンランク上のレンズがあります。花びらをもっと大きく撮りたい、花に集まる昆虫をアップで撮りたい、という場合は60mmより105mmの方が良さそうですね。
イメージ通りに桜を撮ることが出来て、ますますAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDが好きになりました。日曜の雨でだいぶ散ってしまったかもしれませんが、今シーズン、後1~2回は桜を撮りに行きたいなぁ。