大阪府枚方市(ひらかたし)にある山田池公園。
大阪府営の公園で広さは67.4ヘクタールもあるそう。東京ドームの広さが4.7ヘクタールなので、東京ドーム約15個分の広さってことになります。まぁ東京ドームもヘクタールも、大きさを想像するにはわかりにくい単位ですな。
これからの季節は梅の花が綺麗でして、市外からも多くの人が山田池公園に訪れます。野良猫がたくさん住み着いているだけではなく、自然公園としても最強の癒しスポットなのです。
老若男女誰しもが楽しめる憩いの公園
山田池公園の醍醐味の一つ、緑のトンネルです。夏場でも突き刺す日差しを木々が程よくさえぎってくれて、涼しくて快適な場所なんです。小学生のころ、夏休みは毎日のようにここに来ていました。
私の大嫌いなものランキングの3位がマラソンなのですが、私が通った小学校のマラソン大会は毎年山田池公園で行われておりまして、その時だけは山田池公園を心から憎んでおりました。
小学生の私にとって、この公園の一周は長かった・・・しかも高学年になると二周・・・
ダンジョンっぽさが冒険心をくすぐる
公園内には岩だらけの場所もあります。
ダンジョンっぽくて大好きな場所なんですが、中学生の頃にここで友人たちとエアガンを撃ちまくって遊んでいたところ、管理事務所のおじさんに見つかってこっぴどく叱られました。
今でも思い出すほど、いいトラウマです。
この日は日曜だったこともあってか、進撃の巨人のコスプレをした人たちが撮影に来ていました。コスプレ撮影にも使える場所ですね。
私にとっては巨人なんかよりも管理事務所のおじさんの方が恐怖ですが。
数々のルアーを沈めた山田池
こちらが公園の中央にある山田池です。かなり広いので、泳ぎが得意な方はいいトレーニングができるんじゃないでしょうか。今は投げ釣りが禁止になっているようですが、中学生の頃はよくここでバス釣りをしていました。
山田池でブラックバスが釣れた、なんてことは聞いたことがなかったのですが、多分いるだろう、という希望的観測から毎日のように釣竿をぶんぶん振り回していました。
結局、ブラックバスは一匹も釣れず、少ないお小遣いで買ったルアーのほとんどが山田池の底に沈んでいきました。買ってきたその日に根掛かりでルアーを無くした日の悲しさと言ったら・・・そりゃぁもうね。
ザリガニ釣りのメッカ
こちらは小さめの池。ザリガニを釣りたければタコ糸とスルメを持ってこの池に来ればミッションは90%コンプリートです。その辺に落ちている枝にタコ糸を結び付けて、コンビニで買ってきたスルメを池の中に沈ませます。
しばらく池の中にスルメを放置しておくと、のそのそと現れるのです。ザリガニたちが。もう何匹釣ったか覚えていないくらいたくさん釣りました。
自宅に持って帰ってベランダで飼っていたこともあったのですが、朝起きたらカラスに食べられていたことも・・・あれも悲しかったなぁ。
山田池公園には野良猫もたくさん
山田池公園には猫もたくさんいます。
最近、猫フォトにはまっている私ではございますが、地元の山田池公園に猫がたくさんいたことをすっかり忘れておりました。
公園内に恐らく数十匹は野良猫が住み着いているのではと思います。
ただ、場所によっては全然猫がいません。私も公園に到着してから1時間ほどぷらぷら歩いていたのですが、さっぱり猫に出会えない。。
日も陰り始める中、谷中銀座の二の舞を喰らってしまうのか・・・と焦り始めた頃、公園管理事務所の近くでようやく猫たちと出会うことができました。
1匹いると、近くには何匹もいるもんですね。管理事務所に猫の面倒を見ている方がいらっしゃるのかな。
急に駆け寄ってくる黒猫
花壇の奥に黒猫を発見しまして、これは撮らせていただかねば・・・と思い構図を考えていると、急にこちらに駆け寄ってきました。
AF-Cに切り替えていなかったこともあって、オートフォーカスが間に合わない!
猫が駆け寄ってきたことの喜びと焦りと興奮で、ピンぼけ写真を量産する私。猫は動くんだから、最初からAF-Cに切り替えておかないとダメでしたね。反省です。
この後、この黒猫が体をすりよせてきまして、至福のひと時を味わいました。しばらくすると私に飽きてしまったのか、遠くへ行ってしまいました。
さっき調べてみたところ、猫が体をすりよせてくるのは、自分のお気に入りに自分の匂いをつけたいという理由があるそう。黒猫に気に入ってもらえたのかな。
それとも昼にワンタンメンを食べていたので、その臭いが残っていたのかしら。
猫と触れ合うときはルールを守ること
広い公園ではありますが、ぐるっと1周すればどこかで猫に会えると思います。草むらの影などをよく探せば、もっと沢山の猫を見つけられたのかもしれません。
ちなみに、山田池公園には猫と触れ合うためのルールがあるようです。エサをあげてもいいけど置きエサはNG、面倒を見るなら去勢手術を受けさせること、などなど。
去勢の手術はお金がかかることなので、そこまでやる人は少なそうですが・・・公園内のルールを守った上で猫たちと触れ合いたいものですね。
50mmの単焦点レンズで野良猫を撮影
この日使用したレンズはSUMMILUX 25mm F1.4。
35mm版換算で50mmの焦点距離となる、マイクロフォーサーズのお気に入りレンズ。
この猫、私に気が付くとこちらに近づいてきました。手を伸ばせばすぐにさわれる距離。これくらいの距離だと、50mmの焦点距離は撮りやすいですね。
すげーにらまれてる・・・
私の周りをぐるぐる歩きながら体をすりよせてきた猫さん。しばらくすりすりしていると、今度は目の前に転がってお腹を見せてきました。
そしてこの余裕の表情。早く私のお腹をなでやがれ、とでも言っているのでしょうか。そんなリクエストに易々と応えてあげる私ではなくってよ。
・・・としばらく猫と遊んでいたんですが、ここまで人間に慣れている猫だと50mmの焦点距離はすごく使いやすいです。85mmの焦点距離だと被写体が近すぎて、顔だけしか撮れないということになってしまいます。
モフモフ中に撮影してみる
たっぷり甘えてきたので、こちらもたっぷりモフモフさせていただきました。かわいいなぁちくしょうめ。
こういうときはライブビューを見ながら、片手でも簡単に撮影できるマイクロフォーサーズが重宝しますね。
しばらく遊んでいると、エサを持ったおばさまがいらっしゃって、そそくさとそちらに行ってしまいました。まぁそんなもんですな。
警戒心の強い猫を撮るのは難しい
猫の縞模様も意味があるんだなぁ・・・と写真を見て改めて実感します。色味も縞模様も後ろの木に溶け込んでいて、パッと見ただけではすぐに猫がいることに気が付きませんでした。
先ほどの猫と異なり、かなり警戒心が強そうです。あいにくズームレンズは持っておりませんので、じわじわと近づいてみようじゃないですか。
単焦点レンズは自分が動くしかない
ちょっとずつ、ちょっとずつ猫に近づいていきます。ジョギングや犬の散歩をされている方々から変な目で見られていたかもしれませんが、そんなもの気にしていては猫の撮影なんてできません。
単焦点レンズなので自分で動くしかないのです。足を動かして焦点距離をつかんでいくことが大事なのです。
この距離が限界でした。ここから更に距離を詰めようとした瞬間、逃げられてしまいました。85mmだったら、もっと大きく写せたんですが今日は持ってきていないのです。
前後のボケは気に入っているのですが、警戒心の強い猫だと50mmの焦点距離は短いなぁ・・・と実感。
もう一匹、落ち葉に溶け込む猫を発見しました。
この猫も警戒心が強く、2メートルくらいの間合いをキープしたまま私から離れていきます。しばらく追いかけっこをしてみました。
木の陰からひょっこり顔を出す猫
木の陰に隠れたと思ったら、ひょっこり顔を出してこちらを確認してきます。焦点距離がもっと長いレンズだったら、顔の部分だけを切り取って面白い画になったのですが。50mmでは短くて広すぎます。
トリミングすれば済む話ですが、水平や垂直の修正以外、できるだけトリミングはしたくないのです。
特徴的な模様の猫です。ちょっと近づくと、ちょっと離れる。その繰り返しです。エサでも持っていれば近づいてきてくれたのでしょうか。結局、一定の間合いをキープされたまま、距離を詰めることができませんでした。
200mmくらいの望遠レンズをこしらえて、また撮りに来たいなぁ。
自宅で猫を飼われている場合や、人間に慣れきった猫を撮影するのであれば、50mmの焦点距離は抜群に使いやすいですね。
ただ警戒心の強い野良猫を撮影するには、50mmの焦点距離は短すぎます。最低でも85mm、理想はそれ以上の焦点距離をカバーできる望遠ズームレンズですね。
たくさんの猫と戯れることができて、かつ学びの多い撮影になりました。
今もなお進化を続ける山田池公園
数年前に大規模な工事が終わって、元々広かった公園なのに、更に1.5倍くらいの広さになりました。バーベキューができるスペースが作られたり、子どもたちが遊べるような遊具がたくさん新設されたり。
犬の散歩を楽しむ家族もいれば、ジョギングで汗を流すおばあさんもいたり、バズーカのような望遠レンズをこさえて野鳥を狙っているおじさんもチラホラと。子どもたちが遊べるのはもちろん、大人になっても楽しむことができる公園です。
いい年になってきた友人を集めて、ガチの鬼ごっこを開催したらすごく楽しそうだなぁ。
老若男女誰しもが楽しめる、花と緑に囲まれた最強の癒しスポット。枚方市の近くにお住まいの方がいらっしゃれば、ぜひ一度足を運んでみてください。きっと気に入っていただけると思います。
なんだか大阪に帰りたくなってしまったなぁ。